CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2025-05-28
リスペクトマインド株式会社 代表取締役   武内 臣介
繋がる力 お客様とお店を結ぶランチェスター戦略 ~市場活性化のチャンスを見逃すな!~



こんにちは!リスペクトマインド(株)の武内臣介です。
前回コラム(2025年4月23日)では、『増客チャンスの波に乗る!?』というタイトルで、≪デカへそ・LT3.0プラス≫の話題性を活用して増客を目指すことについてと、ライトユーザーに向けたプロモーションも踏まえた内容をお伝えしました。

繋がる力 お客様とお店を結ぶランチェスター戦略「増客チャンスの波が来るか?波に乗れるか?」

こんにちは!リスペクトマインド(株)の武内臣介です。前回コラムでは、〈市場浸透戦略・市場開拓戦略〉について書きました。業界全体としても、皆様それぞれの市場においても、継続して【新規顧客開拓とユーザー化促進サポート】…

また、支援先では常に「小さな話題性でも市場活性化と増客のチャンスをつかみましょう!」と繰り返しお伝えしています。
とても重要なタイミングだと思っているので、実は私のアメブロでも5月16日と5月23日に『お盆に向けた営業施策』について書いておりますので併せてお読みいただければ幸いです。

(5月16日アメブロ号外)
https://ameblo.jp/takeshin-map/entry-12903486520.html

(5月23日アメブロ号外)
https://ameblo.jp/takeshin-map/entry-12905271414.html


話題性のある内容を『誰に知ってもらいたいのか?』


話題性があるネタがあるとき、「その内容を誰に知ってもらいたいのか?」というところから考えることが重要です。
業界人やヘビーユーザーだけで盛り上がっていても業界も市場も活性化することはありません。
私自身の反省も踏まえて、残念ながらこれまでも「内輪で盛り上がっているだけ」ということが多々あります。
これを一番感じたのはスマスロ導入の時でした。

スマスロが初めて導入されたときの販促物で、〈スマスロ大量導入!〉というポスターが散見されました。
業界としては大きな話題性のある内容でしたが、そもそも「スマスロという言葉を知っているのは業界人かヘビーユーザーくらい」なのに、〈スマスロ大量導入!〉というポスターだと、ライトユーザーや詳しくないユーザーさんは「スマスロという名前の機種を大量導入するの?」という受け取り方になります。

今回、市場活性化と自店の増客を目指すためには、≪デカへそ・LT3.0プラス≫という話題性のあるネタを『誰に知ってもらいたいのか?』を大前提にして、販促物や店内のコーナー作りを考える必要があります。

既存のお客様と業界人の「内輪で盛り上がっている」状態であれば、せっかくの話題性も店内の機種移動だけで終わってしまいます。
よって、休眠ユーザー、来店頻度の少ないユーザー、更には未経験の方も対象にして営業施策を準備することが今回はとても重要です。

パチンコにおいては『3つの話題性ネタが作れる?』


一つの大きなインパクトがあるもので話題性を作れるときもありますが、そのようなインパクトのネタはあまり多くないのが現実です。
そうはいっても、今回の話題性ネタは『3つの話題性ネタ』に分けることができます。
ライトユーザーの方々や、来店頻度の少ないお客様は「まだ知らない」という前提で考えていくことになります。

1つ目は、『デカへそ機種』という話題性。
2つ目は、『LT3.0プラス機種』という話題性。
3つ目は、『デカへそ機種+LT3.0プラス機種』という話題性。

一番インパクトがある話題性としては、3つ目の『デカへそ機種+LT3.0プラス』が訴求力の高いネタになります。
店内でそれぞれをコーナー化できるくらい、機種数と台数が設置できればお客様は認知しやすくなりますが、コーナー作りが出来なくても設置していれば、まずは来店動機としての訴求ネタになります。

プロモーションは『3つの話題性をフル活用する』


イノベーター理論の説明は省略しますが、マジョリティ層(前期追随者34%・後期追随者34%)の68%は、情報を得る方法は基本的に受け身です。
更に、機種の良し悪しを判断する基準は『既に遊技している人の声』になります。

通信販売などの商品で、利用者の声を掲載する理由は68%のマジョリティ層に商品を浸透させるためなので、『3つの話題性をフル活用する』には、それぞれの機種で【どのような体験と価値が得られるのか?】をプロモーションに盛り込むことが【伝えたい人に伝える】ための重要ポイントになります。

出来る限り難しい表現にならないように、

≪デカへそ≫
⇒『新しいスタイル・よく回る・回らないストレスの解消・夜からでもチャンスがある』

≪LT3.0プラス≫
⇒『新しい性能・新たなインパクト・ラッキートリガーを体験しやすい!?』

というポイントを盛り込んで訴求することが、マジョリティ層に対して重要な訴求になります。
ちょっと思い付きで書いたので、皆様なりに訴求する表現は考えて下さいね。
(皆さんの方が間違いなくセンスがあるので)

それと、数字もインパクトはあるので、上記の内容に加えて機種毎での訴求は『数字』も加えることをお勧めします。
また、吉野家のキャッチコピーのように「うまい・安い・早い」という感じで、3つのポイントで訴求するのも効果的です。

≪デカへそ機種≫に対する武内の個人的見解


『デカへそ』に備わる顧客価値として考えられることは、

  1. 大当りまでの初期投資が同確率の『非デカへそ機』に比べて軽減される
  2. 同確率の機種であれば大当りまでの所要時間が短縮される(夜からもチャンスあり)
  3. 「回らない」というストレスの解消
  4. スペックが分からなくても“回る”ことで継続遊技の動機が生まれる
  5. 『デカへそ』というネーミングと見た目で機種の認知がしやすい

このような顧客価値は、ビギナーやライトユーザーの方々には、「分からないけど回るからもう少し打ってみよう」という気持ちを生み出しやすくなります。
また、確率が軽めの機種であれば、リピート要因となる「当たる体験」「当たる体験+景品交換の体験」「当たる体験+勝ち体験」が得やすくなるので、マジョリティ層に向けた機種としてはとても有効だと考えます。

余談ですが、個人的に気になる機種


これは完全に余談ですし、単体の機種を書くのは「ちょっと・・・どうしようかな?」と思うのですが、あくまでも8月の機種で私個人が気になるというか『お客様はどう感じるのかな?』と思うものがあります。

私個人としては、チャージ無しの1/199のデカへそ機種を体感したいのですが、(通常の倍近く回る場合、1/99の初当りと同じ時間で当てられる)8月機種の中で、≪デカへそ×LT3.0プラス×1/319≫の【e真・一騎当千(大入りスタート)】が気になります。

他の機種は約1/350で、これはこれで興味は十分にあるのですが、ひとまずは8月の≪デカへそ×LT3.0プラス≫の中では確率が軽めの機種になります。
また、アメブロコラムでも書きましたが、【e仮面ライダー】と類似のスペックなので、e仮面ライダーを設置しているお店は再訴求に利用できる機種になります。
1/319でスタート9.0くらい(シミュレーションしていません)回るとしたら、単純に約35分で確率分を回せます。

確率分を回せなくても、「1万円だけ打ってみるか」という1万円だけユーザー(どれくらいいるか分かりませんが)には適度にマッチングしそうな確率です。
ストレスなく回るので、台移動せずに1万円を遊技して、当り体験も短時間で得られる可能性があります。(1/349だと1万円を大きく超えてしまうので)

まあ・・・導入されたら自分で体感しに行きます。

スロットも同時に再訴求することが大事


繰り返しになりますが、マジョリティ層は『人気のスマスロについていけていない状態』ということを認識する必要があります。
よって、せっかく良い機種が揃っているスマスロに関して、「お客様は知っている」という思い込みを排除して、マジョリティ層に知ってもらいレパートリーにしてもらうことを同時に実施することもお勧めします。

遊園地も、人気のアトラクションが一つよりも複数あったほうが楽しめます。
パチンコでもスロットでも、「打ちたい機種が沢山あってどうしよう」というお客様は繰り返しリピートしてくれるお客様です。
そうなるためのチャンスを実現するのはお店の営業施策にかかっています。

おわりに


お客様の人生の中に『遊びの一つとしてパチンコやスロットを定着させる』ことを常に目指す必要がありますが、この段階まで進む前にお客様が離反しているのがこれまでのパチンコ業界です。

話題性を活用して再度来店してもらうチャンスなので、8月に実施したら次は年末年始に向けて継続して取組んでいける内容になります。
少台数での設置店舗でも、自店に足を運んでもらえるチャンスです。
特に、『需要と供給で、供給量が少ない初期のタイミングはチャンス』となります。

全国で取組めば、お客様が増えて業界全体で盛り上がれる8月になるかもしれません。
そうなる8月をぜひぜひ目指しましょう!


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このコラムを書いたのは
リスペクトマインド株式会社 代表取締役   武内 臣介

パチンコ業界に1989年から関わり、日拓では最年少店長で10ヶ月連続店舗表彰や最年少営業職などを歴任し、若手として数々の実績を出し、転職したホール企業では5年間パチンコ50000発、スロット18000枚を1ヶ月も下回らない実績を残す。

2007年の独立後は、ホール企業様の支援を、ホールの専門家として完全応用した『勝つ為のランチェスター戦略』と『差別化価値を作る【コト視点の価値づくり】』で業績向上の結果を出すことと、勝ち抜く社内戦略家育成を継続実施中。
ランチェスター協会の正式なランチェスター戦略インストラクターでもあり、ホール企業支援で業界随一の『勝ち抜くランチェスター戦略』の使い手。
また、パチンコ業界外からの依頼も多く、『コト視点の価値づくり』『火種人材育成』は、魅力的な人材を組織に増やすだけでなく、強力なチームワークの組織にするカリキュラムとして人気が高い。

近年では、業界最大セミナーのJAPaNセミナーに毎年連続登壇し、受講者数上位講師としても活躍している。