CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2025-05-21
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
ゼウスの神言~「盆前」&「盆明け」のパチンコ稼働を支える機種は!?



今年の「ゴールデンウィーク」の業績はいかがでしたでしょうか?
重要なのは『前年対比100%以上なのか?未満なのか?』の精査で、「これからお盆商戦を検討する」に当たって、その数値が最重要となりますので、まだ精査が出来ていない方は、ぜひ【前年対比】の数値を精査してみて下さい。
その上で・・・いよいよ2025年の「お盆商戦」を精査する時期になりました。
今年は、【前半】=8月9日(土)~11日(月・山の日)の【3連休】と、12日(火)を挟んで【後半】=13日(水)~17日(日)の【5連休】となります。仮に12日を有給休暇等にすれば、なんと【9連休】と言う長期連休となります。



この【9連休】と言う期間における「営業の組み立て」をどう考えるか?


今年の「ゴーデンウィーク(4月26日(土)~5月6日(水)」の全国の【GW期間中の過ごし方】アンケートでは「自宅で過ごす=37%」・「外食=17%」・「ショッピング=16%」・「国内旅行=13%」から始まり、「実家帰省=8%」「エンタメ施設に行く=8%」と言うデータを見かけました。

次に、今年のGWの過ごし方(予定)を複数回答で質問しました。「自宅で過ごす」が最も多く、37.3%の人が回答しています。次いで「外食」(17.5%)、「ショッピング」(16.1%)、「国内旅行(泊りがけ・日帰り計)」(13.6%)が続きます。海外旅行は1.3%で昨年とほぼ同水準でした。全体として、「自宅で過ごす」以外は軒並み昨年から減少となり、今年は巣ごもりGW傾向と言えそうです
参考:intage「2025年GW 予算29,237円で前年比105% 給与増減で2倍超差」


そして『連休は何日?』の回答としては、「4日=40%」が最も多く、「7日以上=16%」と「同昨年=20%」よりも低い数値に収まっています。

では、GW期間中の最長連休予定は?有職者に聞いてみたところ図表2の通りとなりました。「4日」が最多で全体の4割となっており、暦の都合もあり今年は4月29日と5月3日~5月6日を休むケースが多そうです。一方、1週間以上休む人は昨年より減りました。
参考:intage「2025年GW 予算29,237円で前年比105% 給与増減で2倍超差」

そのあたりの情勢も鑑みて今年の連休は【前半3連休】と【後半5連休】に分かれる可能性が高く、ホール運営としても、「前半・後半に分けて、それぞれの営業戦略を組み立てる」のが良いように思えます。

【パチスロ】~この夏の【9連休】の稼働を支えてくれる「パチスロの営業戦略は?」


パチスロに関しては、「20スロ・AT機」が売上・粗利面において中心となるものの、全体の30%近くを占める「Aタイプ・ジャグラーシリース」の安定稼働も見逃せませんが、このあたりは既にホール様周知の事かと思います。
特に今年は「7月6日週~ボーナストリガー」のリリースが多くあり初動時には一旦注目を集めますが、その後「お盆商戦」に大きく影響するとは考え難い状況(総販売台数・稼働期待)と判断。
更には「7月後半」&「8月前半」の新機種リリースが極端に少ない事から、【6月の稼働状況がそままスライドする】可能性が高いと思われます。
・・・となると、「5月GW明けにおける高稼働機種」の稼働安定施策は必須事項となる訳です。
各ホールにおかれましては、「メイン1機種だけ」に特化する事なく、ジャグラーシリーズを除いた【稼働上位⑦機種】をピックアップし、稼働支援対策をする事が重要で、ひいてはそれが2025年の夏稼働に直結し、ホール業績を左右する事になるでしょう。

【パチンコ】~この先の問題と言うか、課題と言うかは、『まだまだ不透明のまま?』


正直『先が見えない』と言う状況下では、心配事含めて前途多難の気配すら感じますね(汗)
だからと言って手をこまねいている訳にも行きませんし、ある程度の【見込み予想】は立てておきたいところです。
そこで、この夏商戦にパチンコ営業の軸となる【数機種】をピックアップしてみようと思います(完全私感です)



ミドル系機種から、今年の【夏商戦】で稼働・売上・粗利の3要素のいずれか、または全てにおいて、安定業績を確保してくれると期待する【神⑦機種】となります。
当然、一つの拠点(店舗毎)で見た場合、『ウチでは導入が無い』と言うケースや、一部機種においては『既に撤去対象になっている』と言うケースもあるでしょう。しかし「近隣エリアの店舗にも全くない」と言うケースは、相当のレアケースになると思われます。

つまり、【自店舗には無いけど、近隣店にはある】と言うケースになります。
この様な場合、長期的にエリア全体稼働が上がる様なタイミングでは、その影響(集客差)はより大きな影響を及ぼす可能性が高くなるので、それぞれの拠点ごとに「近隣店対策」を再考する必要性もあろうかと思います。

次にもう一つ施策の【パチンコカテゴライズ】を考察する。


今年の夏商戦にて、前述した「4パチ中心の高射幸性ミドル機」の対極に位置するのが、【(いわゆる)デカヘソ系機種】になりますが、以下「8月までの該当機種」をまとめてみました。



さてここで問題です。

  1. (1)このカテゴリーを・・・『もう一つの「営業戦略の軸」と捉えるのか?』
  2. (2)それとも・・・『単なる「選択肢の中の1機種」と捉えるのか?』


この「2つの思考の選択結果」は、この夏商戦~年末商戦までの「勝ち組」「負け組」を左右する可能性すらあります。

この夏、【2つの営業戦略】の重要性を考察する。


先に記した【神⑦機種】においては、その遊技機自体の設置台数規模は、今更大きく変更する(増やす)事は難しいし、現状の結果論として「既に保有台数が確定している」事でしょう。(この先の購入台数も含めて)
更に、現状稼働からの稼働アップ(=売上アップ)の為には、集客&粗利面において多くの組力を要する事になるでしょう。

一方、【デカ(い)ヘソ系】カテゴリーにおいては、新台のみならず中古機の活用も含めて考えるならば、まだチャンジするチャンスはあります。
そもそも市場規模としては、「1機種=4,000台前後」のリリースも見込むので、この先P&e機合算で「13機種=5万台規模」まで膨れ上げる事になります。今の時代「1機種=5万台」は相当困難としても【1カテゴリー=5万台】と言う規模は、その存在感を表すのにじゅうぶんだと考えられます。

敢えて極端なプレゼンをするならば・・・
スマパチ機種において【デカ(い)ヘソ系リリース機種を、「1台×全機種】」を設置する】のはいかがでしょうか?(当然ながら、簡単でも【コーナ作り】の施策は必要となります)
仮に「全10機種」並んでいれば、日毎によって「損益分岐の1台」もあれば、「粗利確保の1台」も存在していても違和感は少なく、更にプレーヤーの『全機種打ってみたい。見てみたい』と言う要望にも応えられると思います。
『当店に来れば全部見れます!!全部打てます!!』宣言なんて・・・いかがでしょうか?

とは言え、おそらく『よし!やってみよう!』と言う店舗は極めて少ないと思われます。
しかし、だからこそ【神⑦機種】だけに頼らない、またはユーザーへの【+もう一つのプレゼン】としての存在がプレミア並みの集客力を発揮する可能性は十分にあり得ると考えられます。

最後に


現在のユーザーが『何を打ちたいのか?』は、ホール側からすれば「導入後のユーザー評価結果」でもあり、ある意味「機械頼み」と言う事になります。
その一方で、ホール側の『何を見せたいのか?』については、「機械頼みだけでは無い」時代です。
一時的なイベント集客も一定の効果がある事は事実。しかしそれだけで「一定期間の稼働確保」や「未来への期待や信頼」を得られる訳ではない。
多くの台数投資は不要。数台の投資でのチャレンジもまた、検討してみてはいかがでしょう。




※このコラムは、無料コンテンツに該当しております。情報共有可としますが、転載・改ざん等はお控えください。また、文章・資料等の所有権は、「有限会社トータル・ノウ・コネクションズ」に帰属いたします。


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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗