2025-10-15
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長 髙橋 正人

ゼウスの神言~パチンコ・パチスロに使える【お金】の話
業界情報
パチンコ店において来店される「人」を総じて【お客様】と呼びますが、そのお客様は「100人居れば100通り」の生活環境、それに伴う「遊技スタイル」があります。それはホール側からすれば、「対お客様」と言う観点からは『100人=100通りの対応が求められる』と言う可能性(現実)を孕んでいると言う事になります
しかしそもそも、<「遊ぶ事」に使えるお金>が無ければ、パチンコ・パチスロ打つことも出来ず、パチンコ店に行く事も無いでしょう。
その点においては、パチンコ店側では『どうしようもない』事なのですが、だからと言って『状況と知る事も拒否する』訳にも行かないと思いますので、一つの喚起として記事投稿してみたいと思います。
最初に「入るお金」の話・・・「世代別年収」の確認
先ずは「世代別年収」を見てみましょう。

この金額(平均値)が、会社から支払われる【税込の総支給額】となります。
(※「年収」とは、給与・賞与の総支給額を指し、税・保険料等を差引いた額を「手取り」と総称します)
気になるのは、平均値と中央値の比較で『中央値の方が低い』と言う事ですかねぇ(汗
※【中央値】とは・・・「順に並べたデータの真ん中の数値」の事で、上下に大きな数値があってもその影響が出難い。
※男女別中央値ですが、推測値として全国平均の中央値の係数として「0.885」を掛けて参照として表記していますのでご了承ください。
つまり、庶民的な遊技としてのパチンコ店ユーザーの年収を考えるのであれば、超高給取りの人が混ざった平均値より、中央値の方を見た方が良いと思われます。
まぁいずれにしても、このくらいの支給金額だと言う事を、先ずは知識として押さえておきましょうかね。
次に、【可処分所得】と言うキーワードの再確認
時折耳にするのが、パチンコ遊技も『可処分所得の多少で増減する』様な話を聞きますが、正確には「そうとは言い切れない」事もありますし、【可処分所得】と言う言葉の解釈が間違っているかもしれませんね。
せっかくなので、ココでちゃんと理解しておきましょう。
【可処分所得】とは・・・
基本的に「家計収入」から、「税金・保険料」等を差引いたものになる。平均的な占有率としては、家計収入(税込)の「概ね75%」程度と言われます
⇒時折、「遊興費の事を指す」と勘違いしているケースもあるので、それとは異なるので注意されたし。
【遊興費】とは・・・
いわゆる、「レジャー」「余暇」「遊び」「習い事」「趣味」等々に分類されるものに使われる金額のこと。出費(使用)比率については、「個別事案」となるので、平均占有率等のデータは無い。
⇒こと「パチンコ」に関しては、「レジャー白書」参照で、「2023年109,000円」⇒「2024年=89,000円」と減少傾向に。
つまり、【可処分所得】が増減しても、生活にかかる出費が同率的に増減すれば、その後の【遊興費】は変わらない事になります。下手をすれば、可処分所得は変わらない状況で、生活出費が増える(物価が上がる)様な場合では、遊興費は確実に減少する事になります。
なので『可処分所得がぁ・・・』と言う言葉だけに惑わされる事が無い様にしたいモノですね。
そして最後に・・・ちょっとだけ触れておこうと思う、【政治と言う背景】
先ず自店舗客層の平均年収を知ったところで、『どうにもならない事だらけ』なんですけど、ホール営業に関して重要なキーワードが【可処分所得】と言うならば、「政治の話」にはアンテナを張る必要があると思います。
しかし本質は、「収入⇒手取り⇒可処分所得」までが政治的背景が絡む事になるでしょうが、その後いわゆる「生活必要消費」を使う事になり、ここに「物価変動」と言う消費金額が影響され、その結果の残金が「遊興費に回せるお金」となる訳です。
つまり、パチンコ・パチスロに使える【遊興費】は、「2段階の支払いが終わった後に残ったお金」と言う事に。
そして、この「2段階の支払い」の金額を決めるのが【政治と言う背景】であり、その金額の増減次第では遊興費の増減に直結する事になります。
単純に言えば、「税の増減」と「物価の変動」次第で、その後の残ったお金が遊興費に回る訳です(汗。
だからこそ、「2025年の秋」の政治局面に、多少の興味を持っておいておく事も大事なのかと思います。
(でも、政治的イデオロギーの話などは、さらっと避けておきましょうね)
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有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長 髙橋 正人
1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。
有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。
現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗
有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。
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