CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2021-09-01
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
今からV字回復を狙うなら〇月に仕掛けなさい


皆様こんにちは。船井総合研究所 渡邊龍信です。
大雨、オリンピック、お盆営業、新型コロナウィルス拡大とトピックが特に多く、慌ただしい8月が終わりました。

振り返ってみると、オリンピックの影響はとても大きく、オリンピック終了時からの市場回復は非常によかったですね。
去年の今頃に船井総研から発信させてもらっていた、「市場80%時代」は冗談でもなく、実際その通りになっています。
地域5番店では撤退を余儀なくされている企業も多々あります。


そのポジションでの強化が難しい部門の、パチンコは比較的好調であり、その1番話題となっている牙狼があります。
この機械に関して、最初から多台数いけた企業、後から増台した企業とあり、中小企業としては非常に頭を悩ませた機械かと思います。

ただ、地域5番店がこの機械を買ったとて状況が変わらないのも事実でした。
中国地方のとある店舗が、4円パチンコ2box保有しており、そのうち1boxを牙狼にするほど購入しました。これによって、その店舗の平均客数は1.3人増えることとなりました。

結果的には全台売却することで利益は出るのですが、今後どうしていくかがはっきりわかった瞬間かと思います。10年前のような、1機種当てれば業績が上がる時代はありません。この機械を3番店が攻められたら業績はあがります。

しかし、5番店ではそういった戦いから抜けてしまっています。地域5番店がやるべきことは、20円スロットにしか活路が見いだせなくなってきています(過去記事 https://column.cfy.jp/single.php?bid=170 参照)。


しかし、牙狼の登場により、5番店でも攻めやすくなった機械があります。それは大工の源さんですね。まだまだ主力で動かせている店舗があるため、今の金額は比較的手が出やすく、かつ低貸しでの運用に向いています。特にオススメはライトですね。

過去記事(https://column.cfy.jp/single.php?bid=170)にもありますが、源さんライトを多台数設置により、業績を大きくあげた低貸し専門店もあります。そのため源さんライト、スロットでいうと絆2は今1番の買い時と言えるでしょう。

これらの武器をある程度揃えたうえでの仕掛け時は10月です。年金支給と給料日を狙って必ず仕掛けをして行きましょう。12月はほとんどの企業が仕掛けてきます。そのため真っ向から戦うと必ず負けてしまいますので、助走が必要です。それが10月です。

11月は業界最低値を更新し続ける月のため、市場客も激減しています。そこで仕掛けても効果は見込めません。そのため、10月に仕掛けを行いシェアをあげておき、11月には貯めておいて、12月に再度仕掛けを行うといった形をとるようにしましょう。10月にはメインとなる機械もないことから、ここで仕掛けられたうえで11月を迎えることが競合としてもとても嫌な戦略になります。


パチンコは様々なスペックの機械が出てきます。機歴にしては非常にスペックの良いものもあるため、目が離せない状況です。

ここでの投資が出来るならばした方が良いですが、大手も同じことをしてくるため、し続けないといけません。スロットはまだ集客は出来ている状況はあるため、機械売却かけてでも粗利率を下げられる状況をつくりにいくことをオススメします。

特に1円甘海、4円甘デジ、20円ジャグラーの3つのカテゴリーの客滞率は平時と比較して、注意してみるようにしましょう。

このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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