CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2025-06-04
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
広告宣伝ガイドライン第3部を受けて、お盆商戦では何も仕掛けがないのか?



本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所パチンコ事業部責任者の渡邊龍信です。本コラムでは、パチンコ業界の経営者、幹部の皆様に向けた内容となっております。皆様の一助となれば幸いです。

2025年5月売上は
先月対比で

4円94%
1円101%
20円89%
全体94%

でした。

また去年対比では

4円112%
1円121%
20円120%
全体118%

でした。

そしてGW対比では

4円105%
1円116%
20円115%
全体112%

でした。

GWの数字は休日のみでなく期間全体を表示しております。大型新店や周年も数多くあったため、全体として上がってますね。

ガイドライン第3版で何が変わるのか?


広告宣伝ガイドライン第3版が出ました。
一部緩和の部分もありますが、全体的には規制が強まった印象です。様々な定義が定まってきておりますが、メーカー主導で広告までかけて特定日を煽りにいってるところは「そりゃそうだろな」とツッコミが入ったところです。何よりもステルスマーケティングが結局「何も変わらない」流れはそのままですね。
これらの動きは全て「何か」を感じるなと思っております。タイミングといい、そこに思惑を隠しきれませんね。私はそれでも何も変わらないと思っています。ユーザーが求めていることはそちらではないということを理解しない限りは永久に泥沼にハマっていくことこの上ないでしょうね。詳しくは先月のコラムをお読みください。

LT3.0は救世主となるか? パチンコ業界起死回生のシナリオ

本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所シニア経営コンサルタントの渡邊龍信です。本コラムでは、パチンコ業界の経営者、幹部の皆様に向けた内容となっております。皆様の一助となれば幸いです。2025年4月売上は先月対比で…


新店は繁忙期にいかに話題を作るかが業績に大きく左右


4月末から新店が続々とオープンしました。
ずっと眠らせてた店、嫌がらせからの禁句新店、そして去年オープンの1周年。もはや「繁忙期は全抜き営業」は死後となりつつあります。繁忙期にいかに話題を作るかが業績に大きく左右しますね。もちろん粗利率は上げるのですが、販促費はかけないといけないとう流れになってます。

今回見に行った新店は、楽園池袋店グリーンサイドです。他の新店も一通り見たのですが禁句も多いのでやめておきます笑。
この楽園は既存店の真横に出したツイン店舗です。台数は701台でひさPS比率はほぼ1:1のP:330、S:371の高単価専門店。今どきの新店はPS比率1:1は珍しくもありません。楽園にしては結構小ぶりの台数ですが、ここの機種構成は驚きますね。
371台のスロットに最新機種、人気機種が詰め込まれてます。店舗の総資産価値では大型店が有利ですが、平均資産価値では間違いなく日本一ですね。ほとんどは喰種が占めていますが。

からくり19%
モンキー9%
マイジャグ8%
喰種6%
アイム5%
ゴーゴー5%
かぐや5%
モンハン4%

となってます。
そうはいっても設置の上位機種で稼働を牽引してるのはからくり、マイジャグ、喰種となっております。

パチンコは、

eからくり16%
エヴァ未来14%
eリゼロ12%
e喰種8%
e番長5%
P大海55%
P暴凶星5%
Pまどマギ34%

となっており、商圏にあった機械を多く抱えているという状況。平均稼働を引き上げている機種は、からくり、エヴァ未来、喰種です。
Pも多く見えますが、スマパチ設置比率は51%、スマスロ70%となっております。
PもSも客数はバランスがよい状況ですね。
既存店が元々強すぎる部分もありますが、スロット単体でみれば、スロットベースは結構踏ん張ってるなという印象です。

新規プレミアム導入=万能ではなく、その後の「資産価値の維持」こそが特に難題です。新店はオープン時3か月間で月次下落率5%前後、半年で8~12%資産価値が減衰するケースもあります。「最初から飛ばし過ぎず、主軸機を計画的にローテーションする」「中古価格が安定するタイミングで再導入を図る」など大変です。

新台の戦いで差をつけられるのはスロット


この新台の戦いは、ここからじわじわ効いてくるかと思います。なんせ、6月は機械がなく、7月はパチンコメイン。8月も同様となっております。パチンコの購入は知りませんが、おそらく適度に買うでしょう。スロットはこの大量設置してる機械をベースに戦うとなると、1歩進んだ戦いになります。なんせ増台はそこそこに実施し、集客策をして行くだけでよいのですから。
お盆商戦での仕掛けを悩まれているホールが多いかと思いますが、パチンコは全員仕掛けるためあまり差がつきません。大手有利です。なので差をつけられるのはスロットとなります。なので、私の御支援先ではパチンコはそこそこに、スロット投資が多いです。ここで言う喰種などの機械を買い揃えてお盆商戦は戦いにいきます。
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1番重要になってくるのは「集客」


さて、話を戻します。
スロットメインであることには変わりないのですが、そんななかでも私が今1番投資をしている部門があります。それは1円パチンコです。
客数もずっと安定しており、客数比率は常に横ばい傾向。ここが今1番投資対効果が高いです。思ってる数倍の馬力をかけて上げにいっており、結果がしっかりと伴っております。そこで1番重要になってくるのは「集客」です。

低貸しで1番ハードルが高い集客を成功させることが1番の鍵ですね。何せスタート回したところで、客滞が少し上がるだけで戻せば元に戻るのですから。ここはもうノウハウ化が出来ておりますが、さすがにこの場で話すことは出来ません。半年後にはスタンダードになってる部分かと思います。
何度も同じことを言っているため、正直聞き飽きたかとは思いますが、「集客」と「客滞」と「再来店」これらに分類をわけて施策を考えて行きましょう。
そうすると自ずと答えは見えて来るかなと思います。

6月は特に厳しい月になるかと思います。
この6月を乗り越えても厳しい戦いがきますが、少なくともこの6月の過ごし方が大きく影響を与えてくるので、慎重に行動をしていきましょう。

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このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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