2025-05-07
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信

LT3.0は救世主となるか? パチンコ業界起死回生のシナリオ
業界情報
本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所シニア経営コンサルタントの渡邊龍信です。
本コラムでは、パチンコ業界の経営者、幹部の皆様に向けた内容となっております。皆様の一助となれば幸いです。
2025年4月売上は
先月対比で
4円 | 97% |
1円 | 102% |
20円 | 99% |
全体 | 99% |
でした。
また去年対比では
4円 | 102% |
1円 | 113% |
20円 | 112% |
全体 | 109% |
でした。
5月、6月と進むにつれて1円パチンコの客数シェアはさらに上昇する予想
例年の4月と比較して、今年の4月は数字的には良い傾向が見られました。
これは、ゴールデンウィーク前の新規出店やリニューアルオープンといった要因が大きく影響してます。
特に、1円パチンコと20円スロットの稼働が顕著に上昇しており、これらの低貸玉レート機種が業界を支えていると言えます。
ここから5月、6月と進むにつれて、1円パチンコの客数シェアはさらに上昇すると予測されます。ラッキートリガー3.0の登場までの期間で大した機械が無いこともあり、非投資分野への投資が効率的になるためだからです。
ラッキートリガー3.0の成否が気になるところだが…
パチンコ業界は、今、大きな転換期を迎えています。
長引く不況、ユーザーの減少、法規制の強化、そして単価アップ…これらの要因が複雑に絡み合い、業界の未来は決して明るいとは言えない状況ではあります。
しかし、このような状況下でも、生き残りをかけ、新たな道を模索する動きが見られています。
7月から導入される新規則機への期待と不安としてラッキートリガー3.0の成否が気になるところです。7月には、新たな規則に対応した「ラッキートリガー3.0」搭載機が登場する予定であり、業界関係者の期待も高まっています。
しかし、機械代の高騰や、どの機種がヒットするかという不透明感から、ホール側には不安も広がっていますね。
何の機種とは言いませんがツースペック出てくる機械に関しては、私は高継続の方を推奨してます。業界の9.5割は尖ったスペックを選んでるため、少し自信がなくなってます…
7月には10万台を超える大量に機械が導入されることから中古市場では、一部の人気機種が高値で取引される一方で、多くの機種が定価割れを起こすことが予測されます。安易な購入は、さらなる価格下落を招くリスクがあり、慎重な機種選定が求められます。
ホール側は、機械の導入計画を慎重に立て、中古価格の動向も見極めながら、効率的な投資を行う必要があります。当てにいくよりも「安価」という理由で機械を買うよりも販売台数の多い機械を買うことが良いと思います。
安価な機械は定価割れをおこす確率が非常に高いです。
そんな事よりも、今のパチンコの流れが深刻だと思います。玉単価が上がり過ぎていること、その分低スタートになり、粗利も取りづらくなります。つまり誰も得しないのです。これらの要素が重なり合い、ユーザーの疲弊を加速させていくと考えられます。
スロットとパチンコでは、ユーザーの遊技目的が大きく異なります。スロットユーザーが出玉に期待する一方で、ダウントレンドのパチンコユーザーはより多様な遊技体験を求めています。ユーザーが減り続ける中で射幸性にふっても減少が加速するだけです。
業界は、このユーザー心理のずれを認識し、出玉偏重からの脱却を図る必要がありますね。
今すべきことは1円パチンコへの適度な投資
今すべきことしては、1円パチンコへの適度な投資が費用対効果は高いです。近年1円パチンコのヤングユーザーも増えていることから、これらの機種に投資し、幅広い客層を取り込むことが重要です。
5,6月はジャグラーや沖ドキを筆頭にベースアップとなるスロットの強化を実施し、BT機の登場への軽い準備をします。
従来の出玉に偏ったイベントではなく、地域住民も楽しめるような、多様なイベントを企画・実施します。
過去の成功体験に固執するのではなく、変化を恐れず、新たな取り組みをしていきましょう。
ユーザーのニーズを深く理解し、地域貢献を行うことで、新たな集客策となります。
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このコラムを書いたのは

株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
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シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。