CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2025-07-15
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
【ゼウスの神言】~「盆前」&「盆明け」のパチンコ稼働を支える機種は!?




6月には「パチスロ・BT機の登場」があり、更には【令和7年7月7日】と言う『広告宣伝ガイドラインはさておき・・・』と言うムーブもありつつも、7月には「パチンコ・LT3.0プラス」の登場があり、既に【お盆商戦】へ向けての前哨戦」は始まっている現状。
さて、その上で『次の営業戦略構想は?』と聞かれれば、次は『9月の戦略を考えましょう』と言う話になる。


 

『9月は暇な月?』・・・と言うなかれ。売上向上期待日は、なんと『月間の1/3(11日間)もある!』


「9月の連休=シルバーウィーク」と言うネーミングがありますが、今年もまた微妙な日程になりますね(汗。

  1. 13日(土)~15日(月・敬老の日)の【3連休】
  2. 20日(土)~23日(火・秋分の日)の【4連休】(※22日も含む)


この2つの連休を合算すると「7休日」となる訳ですから、月間30日の約1/4の営業日を占める事になります。
また、その他の土・日を含めると、【合計=11日】(月間の1/3)を占有する月とも言えます。
ならば、この「7日/11日」と言う営業日を、『どう売上(=集客)に繋げるか?』を考える事は、9月の営業戦略の軸になるとは思うのですが、いかがでしょうか?

思考の基準は、【プチ連休×2回】・・・と言う難しさ?」


まずは、【新台入替】について再確認しておきましょう。




9月月間のリリース機種は、【パチンコ=11機種】・【パチスロ=4機種】が見込まれています。
パチンコは「ミドル系4機種」がメインとなりますが、新コンテンツ的には「ブルーロック」と「パリピ孔明」の2機種で、他は再登場のリユース系になる。
一方、【パチスロ=4機種】は、正直『集客効果が見込み難い』と評されても仕方ない機種群で、全機種共に「営業玉単価が低い=射幸性が低い」傾向になる。唯一の話題としては「ボーナストリガー=2機種」のリリースがあるのだが、決して強いコンテンツでも無く、導入初動の稼働のみの期待になる可能性が高い。

結論

8月「盆前&盆明け」において、パチンコ・パチスロそれぞれ、『自店舗の稼働順位が高い機種の稼働維持が、9月業績のキーポイントになる。』
確実に言える事は、営業戦略として『新機種への強い依存は避ける戦略が必要になる。』


狙う【月間粗利額】は・・昨年9月対比の【98%】!?


良く言われる言葉に、『9月は稼働低迷する時期だから、月間粗利も下がって致し方ない』と言う風潮がある。
がしかし今の時代、ソコに甘んじていて良い状況でも無いとは思います。
そこで・・・「6月・昨年対比」の【アウト】と【台売】の推移を検証してみましょう。


 
上記表は、2025年年初「1月」と、半年経過した「6月」における業績の【昨年対比率】の推移になります
全体俯瞰すると、「アウト」「台売上」「台粗利」共に、前年割れで推移しています。
(※「20スロの台粗利」は、2月から連続で「昨対100%超え」で推移しています。)
この表を参考にして頂き、各々の店舗にて、同様の数値変化を確認してみてください。

重要な事は【自店舗の強み】を最大限に活かす事!


『【自店舗の強み】が何なのか?』においては、2つの思考を持っておいてください。

  1. (1)
    最終決定するのは、「お盆商戦」の数字から判断する事になる
    現状7月の段階で、新台導入もあり「各店舗エリアのマーケット状況も千差万別」な状況かと思います。また、今後の「ユーザーの新機種評価」と「従来機の返り咲き評価」も、エリアの状況次第で異なるケースも多々あるでしょう。
    全国データ等は、一つの参考データとして確認する必要はありますが、【9月の営業戦略】を考える上では、『今の現状から察するに・・・』では無く、最終結論は「連休」と言うキーワードから、『結果の出る【お盆商戦】の数字から判断される方がベター』と考えられます
  2. (2)
    2ヶ月後の【自店舗の強み】を、7月の今から仕込む。
    「貸玉金額別」で言うならば「4パチ」「20スロ」or「1パチ」「5スロ」と言う分類もあり得る。
    「射幸性分類」するならば、「パチンコなら確率帯」、「パチスロならタイプ別」、もしくは「玉単価」「C単価」で機種分類する事も可能でしょう。
    極論、「パチンコならコレ!」「パチスロならコレ!」と、オススメ機種を長期提示&運用するものあり。
・・・等々、様々な施策思考が考えられますが、大事な事は『自己満足を押し付けない事』ですね(汗)
あくまでも、【自店舗エリアのマーケット状況】と【対他店舗との比較検証】が絶対的に必要です。
要はユーザーの「エリア実客数」や「流動性」を鑑みた上で、自店舗の『何に興味を持ってもらえるのか?』『何が有利性をキープできるのか?』を、きちっと把握検証した上で、その先にある【自店舗の強み】を、今7月から仕掛ける事は大事だと思います。
但し、「見当違いだった」場合は、最初の方針に拘らず、とっとと変更してください。ユーザーが興味が無いモノの押し付け・自己満足は、ムダな時間と支出を生み出すだけですから(大汗)

最後に


「9月⇒10月⇒11月」の3ヶ月間は業績低下の傾向が、デフォルトである事は周知の事実。
とは言え、3ヶ月間の粗利構築は重要課題だと思います。
その上で、9月の営業戦略は、その先の「プラス2ヶ月間」の営業にも影響する事になりますし、そのまま12月の年末商戦へ突入する訳で、2025年の集大成にも成り兼ねません。
それらも踏まえ、「秋の商戦・第一幕」を乗り切って頂きたく思います。

※このコラムは、無料コンテンツに該当しております。情報共有可としますが、転載・改ざん等はお控えください。また、文章・資料等の所有権は、「有限会社トータル・ノウ・コネクションズ」に帰属いたします。

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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗