CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-08-07
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
なぜあの店はスロット増台をするのか?



皆様こんにちは。船井総合研究所 パチンコ事業部責任者の渡邊龍信です。
猛暑が続いており、朝抽選もままならないですね。先日、社会人バスケをしてましたが、あまりの暑さに数人倒れるレベルでした。扇風機すらも置いてない抽選会場は地獄のため、顧客目線ではいきたいですね。

打ち水が思っている以上に効果的ですので、打ち水は積極的に行いましょう。また、遊技中のスメハラ対策すらも行っていない店舗を見かけます。客滞率は下がりますし、トラブルの元となりますので行っていきましょう。

7月売上は久しぶりにパチンコが100%超え


2024年7月売上は
先月対比で

4円101%
1円97%
20円102%
全体100%

でした。
また去年対比では

4円90%
1円98%
20円109%
全体101%


となっております。久しぶりにパチンコが100%を超えました。
7月前半戦は7/7 × 休日により、全国的に大きく稼働をあげていました。これは4円も20円も共に上がっておりましたが、後半失速してる状況でしたね。

業績が上がっていない店舗が苦戦している理由は…?


去年同月比較で業績が上がっていない店舗も増えてきております。こういった店舗は

  1. ① スロット集客に振り切れていない
  2. ② パチンコはマーケット通り落ちてる
  3. ③ 競合は仕掛けてくる


このトリプルパンチにより苦戦しています。
また、新紙幣対応もかなり苦戦をしていますね。早く動けたところは良いのですが、来年以降になる店舗も多く、巻き込まれた法人はたまったものではありません。

機会損失の部分はありますが、だからといって店舗を変えるほどでもないため、何の意味もない投資ですね。
QRによるキャッシュレスはその後のアプデで対応できますが、それなら最初から新紙幣対応せず券売機でキャッシュレス対応を目指すのも良いなと思いました(まだまだ先ですが、、、)。

スロット増台店舗は増えている


表題にもあるように、スロット増台店舗は増えています。ある程度スロットの市場客上昇トレンドも落ち着いてはきており、ただただ増台すれば良いというものでも無くなってきております。

が、とある大手企業のように30%増収増益の影にはスロット増台があり、「パチンコの台数が多すぎるため、スロット増台で市場に合わせてる」とのことでした。
客数比率でみると、

  1. 4円 27%→24%
  2. 20円 42%→46%


となっているため、4円の倍近く20円スロットがいるのに、4円:20円設置比率で20円の台数が多いなんてことはザラにあります。
現に、この法人でも珍しい2フロアの店舗においては、1円を大きく減台し、2階が全部スロットに変わることでスロット客数が2倍になっており、20円市場客が少なかったながらも大きく増えています。

客数が変わってないけどスロット増台している理由とは…?


その一方で、増台しても客数が変わってないにも関わらず増台を続けてる店も存在します。
それはスマート遊技機島にするためだからです。どちらにせよいつか投資がかかるならば早いか遅いかであり、かつスマートパチンコをいれる状況ではないため、スマートスロットを入れています。で、スマートパチンコの時代が来た時には設定変更でスマートパチンコに移行できるための前準備を行っているからです。

状況的にスマートパチンコがいい感じになってはいるものの、まだ大きく投資するには値しないため、このような動きになるのは必然ですね。

ホールとして何を頑張るのかを見直そう


8月は販売台数も多いパチンコが多く投入されております。私の過去コラムでも言及はしておりますが、やはりユーザーの心理はそのように動いています。2月から予測出来てたことに少しテンションが上がっておりますが、所詮は結果論。もはやスペック、版権、販売台数だけで片付けられる状況でもありません。

ホールとして何を頑張るのか?うちの長所は?を見直したうえで、取り組んでいくことが重要となっていますね。
業績を上げるために必要なことは、パチンコを落とさずスロットを上げるなのですが、8月-10月に絶対取り組むべきことは、「特定日にパチンコが伸ばせるか?」です。ここを意識しないと、11月に大変なことになりそうです。数字未達を何で埋めるのかを意識した営業をしていきましょう。

このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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