CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-07-03
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
新紙幣対応、スマパチサンドの遅延で影響がでるか?今からでも間に合うお盆集客でやるべきこと



皆様こんにちは。船井総合研究所 パチンコ事業部責任者の渡邊龍信です。
6月が終わり夏に近づいてまいりました。この業界で1番訪れてほしくない新紙幣がやってきますね。この設備対応は1円も業績の上がらない尋常じゃない投資なので、ハッキリ言ってコロナ並に最悪な状況ですね。新紙幣の対応は2年で終わらすということも言われていることから初速は遅いものの、加速的に増えていくことになりそうです。

スタートダッシュで対応できないところも多く、特にとあるメーカーは非常に時間がかかりそうです。スマスロ導入期のサンドのように、導入する意思はあるものの、特定メーカーは遅れるといったことは避けて欲しいなと思います。

今年の6月売上は先月対比で

4円99%
1円100%
20円100%
全体100%


でした。また、去年対比では

4円95%
1円102%
20円109%
全体103%


という状況で毎月同じこと言ってますが、4円がまだ足を引っ張ってる状況です。
かろうじて当たり機種が出てくるといった状況もありますが、一過性のものにしか過ぎないなと思っております。
7月からは特にスマパチの導入が増えてくることから、少しでも回復して欲しいとは思っておりますが、20円Sの客数比率を下げるような事態にはならないだろうなと思います。

私が直近で特に実施してることは「スロ専開発」があげられます。
直近でも新規を数件関わらせて頂いており、非常に好調な状況となっております。
さらに今後の出店を目指して成功ポイントを纏めていっており、形にはなりつつあるため、来年にかけてドンドンM&Aからのスロ専化はすすんでいくでしょうね。

ここでは簡単なポイントだけをお伝えしようと思います。

1.特定日のあり方


スロ専なので、通常よりも広い商圏範囲を設定しますが、若者〜中年の広域集客を行うならば、特定の日付と曜日が必要となってきます。○の付く日ってのはよくやりがちなのですが、あまりにもハードルは高くなってきます。

そのため、そのような日は複数持つ必要がでてきますね。そのため、曜日をある程度の集客起点として持つようにしています。○の付く日×平日が多いから稼働落ちたなんて言えませんから。

2.人件費を半分


DXが進んでることから、紙ベースの取り組みをやめ、100%デジタルでしていくことが大幅な人件費削減になります。朝の状況等の特別な場合はあるものの、スマスロの状況からも人を必要としなくなってきています。

全てをシステマティックにしても良いことはありませんが、その分接客の質を上げていく必要があります。スマスロの圧倒的なスペックと導入スピードにより、着いてこれてないユーザーがおり、そこへの対応が遅れると客離れが起きてしまうため注意が必要となります。

LEDなんかも導入されているところが増えましたが、この業界のLEDはあまりにも高すぎますね。私が使用するところは相見積を取り2/3〜半額に近いため業界価格にはいつも驚かされます。ここの投資はお金をつくる部門ではなく販促なので、よりコストパフォーマンスは重視すべきかなと思います。

3.集客策の取り組み


1でも触れましたが、集める日だけを狙われても商売にはならないため、その日以外は集客策でうめていきます。スロ専なので盛り上げて、面白くてなんぼなので、みんなが楽しいと思えることを実施していきます。

規制緩和により、ライター様の仕事が一気に増えている状況にはありますが、あまりにも雑な仕事も増えてきています。金額もあまりにもあってない人が多く、集客しないのに高い人もいるため、注意が必要です。

この業界の演者はインプやエンゲージメントやフォロワー数があまり意味をなしていないので、そこを勘違いしてお金を払うというのは気をつけたいところです。コスパ良く集客をしていきましょう。




この業界を取り巻く環境があまりにも絞り取りに来てるなと感じます。ここまで市場が衰退してる中でもいまだに業界価格が存在するのでびっくりします。また新店案件はかなり増えてきており、再現性の高いモデル展開をしていますが、既存店はどうかというと、S増と4円甘デジと1円甘海・ミドルに投資をかけています。

ある程度想像つく内容だと思うので割愛はしますが、客数比率からみても好調のトレンドに投資をするのが1番です。実際の営業の中身が見えづらいスロットこそが、販促をかけて注力すべきですね。ポイントを抑えるならば、時間別集客です。

いまだに何も無い日の平日昼間の稼働の話をしてくる方がいますが、そこはどんな店も厳しいんです。周りの店舗の視察をしっかりしましょう。そういう店ほど、何も無い日はありません。LINEの配信も朝、昼、夜とターゲットを、わけて配信しています。そういう細かいこともやって当たり前の時代になりました。

視察に行き、やるべき事をどんどん出していき、次々と行動にうつしていくようにしましょう。
自分らの力で何ともならない時もあるかと思います。その時はいつでもご連絡ください。情報交換をしましょう。
このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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