CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2023-05-03
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
スマスロ時代にスロットの業績が上がっていない店舗



いつもご愛読いただきありがとうございます。
船井総研渡邊です。

あっという間にGWとなってしまいました。
あれよあれよという間にスマパチも導入されましたね。
4月の去年対比をみてみると

  • 4円P : 81%
  • 1円P : 98%
  • 20円 : 126%

という状況になっております。

想像以上のスロットのアップトレンドによりパチンコの落ち込みもあり、スマパチが影に隠れてしまっていますね。
今年のトレンドはスロット増台が間違いなく、あの大手法人も景品設置スペースや倉庫を解放してスロットを増床しにきています。
どの法人かはここでは書けませんが、あの企業と聞くとそこまでやらなければならないのかと思うはずです。

表題にもあるように、基本的にスロットがアップトレンドであるにも関わらず、業績が上がっていない店舗も多数存在しており、そういった店舗の特徴をお伝えしたいと思います。

1.パチンコの落ち幅とスロット投資が合っていない


パチンコは20%以上も下落をしており、当たり前のように粗利も落ちています。
その落ちることを当たり前だと見越したうえで、スロットに全力投資が出来たかが大事なポイントでした。

また、販促規制の平均化に伴い、やれることが増えたにも関わらず「ガイドラインを理解してない」「なぜかやらない」店舗は軒並み業績が落ちています。

機械台は予算が決まっていことから、現場ではいきなり変更は出来ないにしても販促は変えられます。加えて、スロットの集客はweb集客との相性がいいにも関わらず「田舎だから」「前に実施して効果がなかったから」というよく分からない理由で実施していない店舗も多いです。時代は変化しているため、時代に合わせてついていくようにしましょう。

2.メイン機が買えない分他の機械を買う


機歴が尋常ではない昨今であり、機歴すらも買わせてもらえない時代になっております。
事前に情報を仕入れて前もって動いている企業は2店舗経営であっても30台以上北斗が取れている企業もあります。買えてないことは仕方がないことですが、それを他の機械を多く買うことで穴埋めをしようとして予算を無駄に使い切っている店舗があります。

何が当たるかはわからないこともありますし、繁忙期前でわからなくもないのですが、良いとわかってる機械ならば尚更増産をいち早く多台数取りに行く動きを見せることの方が優先順位が高いです。その分仕掛けや集客策で対策することは必要ではあります。

3.付き合うメーカー、投資方針がぶれている


どこのメーカーを1番買う必要があるのか?パチンコなのかスロットなのか?の方針がぶれている企業が多いです。そこが明確になっている企業は他店舗が買いに行かない機械も買いますし、無駄な機歴を買いすぎたりしません。今で言うとスロット投資が良くなっている状況が多くあります。

ならば、スマスロは全ての機械を買うようにしています。かつメイン級の機械は設置の7%買うことを決めており、そうなるような機歴を購入しております。

私のセミナーを聞いている方、御付き合い企業はご存知と思いますが、去年の10月段階から北斗の機歴を欲しい台数の逆算で付き合うようにと指示をだしていました。

スマスロのユニットも去年の4月段階から何台欲しいというのを経営者自信が打診するようにと伝えていました。

うまく機械や設備が取れていない企業は「いつも良くしてくれてるから大丈夫」「なんとかなってきてる」と言って全く何ともなっていませんでした。ここまでの時代になってきたのですから、今までの状況は白紙にして付き合いを見直していくことが良いと思います。

4.マーケティング要素なしでプチヒットの高額中古購入をする


「あの話題になってなかったあの機械このデータが良いんです」といった導入されてユーザーがお金を使わないとわからないデータをよく目にします。

マーケティングの観点から言うと、販売台数も少なく、増産も小台数であるような機械を最初に買えない時点で勝算はありません。

そういった機械を中古で高値で買ったり、機歴に付き合って結局台あたり金額が上がっており、導入した時には大したことないということを目にします。データや指標はもちろん大事なのですが、あくまでも店舗の経営方針にあってない機械を買いに行ってもあまり意味がなく、それが販売前にわかるようなデータでない以上再現性がなく役に立ちづらいです。

特に中小企業にこういった話が多く、大手はほとんど相手にしていないのが現状です。「これは○○のスペックと同じ」「○○よりも勝率が高い」その口説き文句で当たった機械は皆無です。あくまでも店舗戦略と相談をするようにしましょう。



いかがでしょうか?
確かに北斗による功績が多かったり、スマスロが入ることで大きく変わったこともあります。
そこに投資をすることが必要なこともわかってるかとは思いますが、未来が見えなかったりするかとも思います。

私の御付き合い先の企業で去年設置の35%をベニアにする必要があったスロット専門店がありました。
その店舗がメキメキと業績を上げており、前向きな投資も行えて、北斗も導入する投資意欲がわくほど集客に成功した店舗があります。
店舗の業績アップを担った常務がゲスト講師が登壇するセミナーを実施します。

スロットV字回復セミナーはこちら

オンラインですので、上記に当てはまる企業は参加して何かひとつでも業績の上がるヒントを見つけていただけたらなと思います。

このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
PR