スマスロ導入だけで売上粗利が上がる訳では無い

長年待ちに待ったスマスロが稼働をし始めました。タイミングが悪かったためか、初日は大量導入店舗にいったためか、あまり状況としては良くないという声を多く聞きました。11月後半ということもあり、スマスロ導入の前週対比で客数5%ダウンもありましたが、概ね好調かと思います。

それでも思った以上に集客が出来ていないという状況があります。何の機械かは言いませんが、ユニットが取れたからといって、全ての機械が動くわけでもなく、投資の戦略、事前準備を怠ったとしか言いようがない店舗がありました。問題はそこではなく、「スマスロが入るだけで、売上粗利が上がる」と思ってた企業が多かったことに驚いています。

現在のスマスロのユーザーは若者中年ユーザーが大半

スマスロといえど、「良い機械」の延長でしかありません。もうこの数年で理解出来たかと思いますが、エヴァが入って、リゼロが入って、源さんが入っても、戦略がうまくいってない店舗の業績は上がりません。

以前にもご紹介した店舗は去年の牙狼を40台買っても1.5人しか客数増えなかったのですがそれと同じです。
現在のスマスロのユーザーは、元高射幸機ユーザー、6.5号機ユーザー、スロットパチンコ回遊ユーザーが大半でまだライトユーザーが様子見といった状況です。

特に高齢者は動きが鈍く、若者中年ユーザーが大半です。そのため、Web集客や企画に予算を使っている店舗には多く集まっている状況です。
そうです。若者中年ユーザーを集客ターゲットとしていて、そのための手段としてWebであり、スマスロであるという戦略を取れている店舗がうまくいっております。

今後、鏡が稼働開始されたりするとライトユーザーも動き始めますが、それでも若者中年ユーザーの比率は変わらないでしょう。
若者中年ユーザーの獲得は特に夜稼働が上がります。

夜ピークの稼働が増えてきている

スピードが早いという側面を良いも悪いも捉えられますが、それはコイン単価の問題でありスマスロの問題ではありません。このスピードがあるからこそ、夜ピークの稼働が増えてきております。今までの6号機は当たったとしてもあまり獲得も期待できなかったため、そこが大きく変動しておりますね。とある商圏の昼夜ピーク客数の伸び率は110%→131%と大きく増えており、スマスロの更なる導入をするために準備をすすめています。

上記の観点から私の支援先では特にLINE集客をメインとして行っており、ターゲットを夜客とパチンコスロット回遊ユーザーに絞って、重点的にLINE案内を行っております。これは、最近導入され始めたシステムを利用しており、以前よりも配信回数が増えても従量課金制にひっかからないようにしています。

好評稼働中や、時速、スピード感やスランプグラフを多く配信し、夜の来店を促すようにしており、スマスロ導入週よりもIN枚数があがっております。まだ導入されたてなので、一概には言えませんが、さらに仕掛けをていきます。

スマスロで集客がうまくいかなかった店舗はどうするべきか

スマスロで集客がうまくいかなかった店舗は、4月からさらに注意が必要です。スマパチの投入により、さらに市場の集客戦争が激化するため、より不利なポジションに立たされます。まずは、パチンコに投資すべきか、スロットに投資すべきかを決めましょう。

ここが決まってないのに中途半端に投資をしても絶対うまくいきません。3番店以下は、パチンコよりもスロットをいきましょう。特に5番店以下はスロット全振りでもよいと思います。パチンコはこのまま続けても今年と来年で投資はかけられないならば間違いなく売上が落ちてしまいます。そうなると、スロットでしか回復させる手立てはありません。集中して投資をかけて、パチンコの減益分をスロットで補填していきましょう。

今1度、ターゲットの見直しを行い、どのように戦っていくのかを精査していきましょう。