CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2022-09-07
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
どうなるスマスロ?6.5号機による弊害



いつもコラムをご愛読いただきありがとうございます。船井総研渡邊です。
私事ですが、最近遊技の頻度が上がってきました。特にスロットを遊技するようになってきました。

高射幸機時代はもちろんスロット100%で遊技をしていましたが、高射幸機撤去に伴い P:S = 7:3ほどになっておりました。

それが6.5号機になることで、0:10 になりました。それくらい、6.5号機、スマスロにはユーザーとして、コンサルとしての夢と期待があります。
皆様の市場はいかがでしょうか?

2022年に入った時点で、S→Pにユーザーが流れた商圏がほとんどだったかと思います。この流れが強い商圏ほど今回の6.5号機インパクトは大きかったことでしょう。

6.5号機によりジャグラーの客数が減ってるエリアも


マーケットを見てみると、6.5号機ユーザーがスロットユーザーの20%となっている商圏もあります。20%ものユーザーはバジ絆2や、番長ZERO、ディスクアップ等のAタイプ系やパチンコからユーザーが戻ってきたということもありますが、それだけではなく重要な弊害があります。

それは、「ジャグラーの客数」が減ったことにあります。6.5号機導入前はジャグラーの客数比率が45%を超えているエリアが多かったのですが、今回の導入により、35%近くにまで減っているエリアもあります。

そのため、稼働が低くなったジャグラーを見たことにより無駄な低玉利戦術を行っていることが多いです。冷静にシェアを見ると変化がなかったり、なんなら6.5号機導入によりシェアが上がっているケースもあります。ここは、冷静に判断をしないと全体のバランスを崩すこととなります。

スロット客数は今後35%近くにまで膨れる予測


最近になり「 スマスロどうですか? 」という質問がとても多いです。ここの判断軸は間違いなく上記の6.5号機の市場と、パチンコの市場から考えることが良いでしょう。

まず現段階でスロット客数の20%が6.5号機客という事実と、まだ市場に6.5号機が足りてないことから、今後35%近くにまで膨れることが予測されます(詳しくは、セミナー等の客数比率を参照してください)。

また、パチンコの客数のうち、40%は定番機(高額中古台)で埋め尽くされており、そこに新台が割って入るスキマがなく、パチンコ購入で業績が上がる流れがない。そして、現段階でパチンコの客数の5%〜8%がスロットに流れてきているという流れから、3番店以下はスロット以外に注力することはありません。

3番店以下はスマスロの導入を


そして、6.5号機よりも高い射幸性をもつスマスロを導入しに行くことが、3番店以下が業績を上げる最短ルートであると言えます。

ただ、1番店はスロットの業績は二の次でも、パチンコの業績を上げ続けることが1番業績が上がりますし、競合店も追従することは難しいです。加えて、スマパチの射幸性アップのことを考えると、尚更パチンコのシェアを取りに行くことがマストと言えるでしょう。

1番店争いをしている1,2番店が1番厄介で、ここはシェアと相談になりますが、機歴や設備の状況から出し抜きで行くほうが業績を作るため、パチンコは業績を下げない程度の購入に留めておき、スマスロ全力が良いと思います。

特定日集客を積極的に


上記のマーケット等に加えて、極めて重要なのが特定日の存在です。特定日はスロットは上がるけど、パチンコは上がらないという店舗が非常に多く、ここ半年近くなかなか業績を作れなかった店舗が多かったかと思います。

そんな中、スロットの流れが来ているため、この特定日集客を積極的に行っていきましょう。
二次商圏に設備導入店舗が少ないならば、スマスロ大型リニューアルにより、より広く商圏を取ることが出来るため、web集客は必須になってくることでしょう。今のうちに特定日の復活や確立をしていくことをおすすめします。



スマスロの設備導入に悩んでいる暇は無いと考えています。
遅かれ早かれ設備は導入することになりますし、今回のスマスロから、今まで業界になかったスペックが上がるという流れになっているため、早すぎて悪いことはないかと思います。

私の支援先でもスマスロにて大きく仕掛けをしますので、またコラムを楽しみにしていてください。
このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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