CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2022-09-14
SDGs&Career代表株式会社 ジャパンニューアルファ 総務部長   赤羽 良太
リクルーティング戦略としてのSDGs

「リクルーティング戦略としてのSDGs」



パチンコ業界のより良い未来を創るため、SDGs推進コンサルタントとしてSDGsがもたらすメリットやリスク、取り組む上でのポイントを計4回に渡りお伝えしています。

今回のタイトルは「リクルーティング戦略としてのSDGs」です。
最後にはサスティナブル経営についても触れていきます。

私は現在もジャパンニューアルファ社で中途・アルバイトの採用を担当しています。
新卒採用担当としても約7年仕事をさせていただきました。

近い将来、さらに人材が獲得できない時代になる可能性が非常に高まっています。
未来を予測し、選ばれる業界・企業であるために今から行動することが、時代に取り残されないポイントになると考えています。

増える高齢者、減少する若者、刻々と迫る人口構造の変化


少子高齢化は留まることなく、リクルーティングにも大きな影響を及ぼします。
労働力人口の推計は2022年では5,977万人ですが、2030年には5,880万人、2050年には4,640万人と2022年比で約1,330万人の減少が予測されています。


※みずほ総合研究所「少子高齢化で労働力人口は4割減(2017/05/31)」より


18歳人口は2022年113.7万人、2030年には107万人となり、2050年では82万人と2022年比で約30万人の減少が予測されています。


※文部科学省「地域社会の現状・課題と将来予測の共有について」より


このような未来が予測されている中、若年層から選ばれるポイントの一つがSDGsです。
逆を言えばSDGsに無関心であることは選ばれないポイントになり兼ねません。

その理由は、就活生が企業選びで重視する項目として社会貢献性が30%前後を占め、その社会貢献性を判断するポイントにSDGsやESGへの取り組みが含まれているためです。


※株式会社ディスコキャリタスリサーチ「就活生の企業選びと SDGs に関する調査(2021年8月調査)」より


社会課題や環境問題について学び、考える時間を多く過ごしているのがZ世代であり、ジェンダー問題も非常に身近なものと捉えているのが特徴です。

あらゆる年代や特徴をもった人にも差別なく活躍してもらえる、多様性が受け入れられるレジリエンスな企業体質は、社会から選ばれるポイントになるでしょう。

ホールは比較的若い年代のスタッフを採用したいというニーズも高いと思います。
ホールマネジャー皆さまにとっても自分ごとに捉えていただけたら幸いです。
このような労働環境への取り組みや現状の改善を行なうことが、SDGsでは目標5「ジェンダー平等を実現しよう」や目標8「働きがいも経済成長も」などのアプローチに発展していきます。

余談ですが、私の知る関西の製造業を営む企業様の会社説明会では、SDGsに取り組む前の2020年は46名だった参加が、SDGsに取り組み始めた2021年には109名、2022年には271名と大幅に増加したそうです。



写真は千葉県の市原市役所に設置されているミニのぼりですが、合同企業説明会などでもこのような形でブースを装飾することで学生たちの自社への関心を高められると思います。

求められるサスティナブル経営


近江商人の三方よしという言葉をご存じでしょうか?


株式会社文化資本創研より抜粋


売り手よし・買い手よし、そして世間よし。
江戸時代から明治時代にかけて全国的に活躍・繁栄した商人の経営理念です。

そして、これからの時代で求められるのは「作り手よし」「地球よし」「未来よし」を加えた六方よしのサスティナブル経営と言われています。


株式会社文化資本創研より抜粋


SDGsに取り組む上で大切なポイントは、儲けだけに走らないこと。
「なぜ」SDGsに取り組むのかという「Why」を明確にし、伝えることが重要です。
パチンコ業界や各ホール企業ならではの強みを活かした六方よしを策定・推進することが、自ずとSDGsに繋がります。

SDGsという新しい分野への取り組みには躊躇する部分もあるかもしれません。
しかし、私はパチンコ業界こそSDGsとの親和性が非常に高いと感じています。

なぜなら多くのホールで地域密着営業を掲げ、地域と接する機会を多く作ってきた地域共生の文化があります。CSR活動においては、昨年コロナ禍においても約11億円を投じています。

SDGsには17の目標がありますが、すべての目標にアプローチできていなくとも何ら問題はありません。地域共生への取り組みは立派なSDGsです。

まずは小さく始めて発展させていく、これもSDGsに取り組む上での重要な視点です。
いきなり大きな何かに取り組む必要はありません。

1人の100歩より100人の1歩。

このコラムが1人でも多くの業界関係者の目に留まり、SDGsに関心を抱いてもらえることを願っています。

私たち自身、そして業界の明るく持続可能な未来のために、まずはSDGsを正しく知ることから始めてみませんか?

SDGsに関する講習や六方よし作りのお手伝いをさせていただいています。
質問や相談、小さなことでもお気軽にお問合せいただけたら幸いです。


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パチンコ業界セミナーや業界時流の情報等、パチンコ経営に役立つ情報を発信しています。
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このコラムを書いたのは
SDGs&Career代表株式会社 ジャパンニューアルファ 総務部長   赤羽 良太

拓殖大学政経学部卒業、ジャパンニューアルファ社でアルバイトとして就業を開始し現在に至る。
ホール営業6年、総務部長および採用担当者として11年就業する傍ら、2022年2月からSDGs&Careerとして活動を開始。

SDGsへの取り組みが社会からもっと選ばれるパチンコ業界の未来創りに効果的と捉え、SDGsビジネススクールを卒業しSDGsビジネスマスター、SDGs推進コンサルタントなどの民間認定を取得。国家資格キャリアコンサルトンも所有し、クライアントに寄り添い、SDGsに楽しく取り組めるようになる研修をメインにSDGsの導入支援を行なっている。

大切にしている言葉は「1人の100歩より100人の1歩」

問合せ先
TEL:09071875848
MAIL:sdgs.career@gmail.com