CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2022-07-06
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
お盆商戦を勝ち抜くポジション別戦略と、最もやってはならない機械の買い方



早くも2022年も半分が終わりました。
GW明けから非常に良くない稼働状況が続いていることかと思います。
特に、低単価部門が厳しく、過去最低の数字を叩いているところも珍しくありません。

お盆商戦を迎えるにあたって

新台においても素晴らしい稼働をする物がなく、結局はメインとなる機種を頑張れたかどうかが大きな鍵となっています。
7月、8月はパチンコスロット共に、期待出来そうな機械も多く入ってきます。

お盆商戦を迎えるにあたって、ホップとなる時期のため、ここはしっかりと業績を上げにかかる必要があります。

1番店においては、間違いなくパチンコ全力が最も業績があがります。1番店はピーク日にパチンコスロット共に集客が出来るかつ、機械も潤沢に入ってくるため、パチンコに集中することで問題ありません。

3番店はスロットに集中

3番店が難しく、機械戦略が上手出ない企業はスロットに集中すべきです。パチンコの選定が上手でなく、1番人気機種が買えないからと、必要でない機械を購入してるケースが多く、それではシェアを獲得することは出来ません。そのため、1番店もあまり攻めて来れないスロットに集中することがシェアを上げることの近道となります。

5番店は低貸とスロットに集中

5番店は低貸とスロットに集中しましょう。5番店の収益悪化に拍車をかけているのは、低貸の稼働減による粗利減となります。4円を戦おうにも機械は買えず、放出をすることも難しいです。そのため、1円パチンコの稼働を復活させることに集中しましょう。

特にライト以下の機種の導入、遊タイムを活用することで、早く稼働を戻すことができます。改善が出来たら、すぐに6.4号機以下の値下がり機種を買いに行きましょう。6.5号機の導入により、既に価格が落ちていますが、さらに落ちていくこととなります。その機械を集めて品ぞろえの改善を行ってください。

機械購入の優先順位をつけよう

機歴ラッシュがあまりにもひどい状況となっております。お目当ての機械を買うために機歴の機歴を買うはめになったり、機械販売はせずレンタルのみで買取不可など、もう訳わからないことになっています。そのため、機械購入の優先順位をつける必要があります。また、その優先順位も、自店の1つ上位の店舗が買えないような優先順位が必要になります。

例えば、今のパチンコで買わざるをえないAというメーカーがあった場合、全員が同じ動きになるためシェアが上がらないです。そのため、3-5番店になると、人気メーカーは下がらない程度の抑えにしておいて、B,Cメーカーとのお付き合いを続けていくことが必要です。そうしないと、ひたすらズルズルとやられていく事になります。

3番店以下がやってはいけないこと

また、3番店以下が最もやってはいけない機械購入が、目的の機械の1台購入です。
特に意味がわからないのは、機歴1の目的機種1です。

こうなると、中古で80万で買うのと変わらないのですが、こういう買い方をする企業は50万以上の中古に手を出さないので、ひたすら業績が落ちます。
全国数字と比較して稼働していないにも関わらず売ることも出来ない、だからといって増台も出来なければ強化することも出来ません。

つまり、最も足を引っ張る立ち位置に来ます。よく現場の意見として「その機械は1番稼働する、粗利が取れているから」というのですが、月の粗利、売上をみても変化ないことが大半です。これからの機械購入として見直していきましょう。

6.5号機については、過去に言及をしておりますが、私はかなりの期待をしています。特にスマスロになることでの有利区間無限ですね。またこちらについては記事を書きたいとは思います。


お盆商戦を迎えるにあたって中途半端はもう通用しません。
どちらもやれることが理想ですが、そうもいきません。それでも私のご支援先でも突破口をみつけて突き進んでいます。目指すは平時対比100%!これをかかげて頑張っていきましょう。


このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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