CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2025-08-13
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
ゼウスの神言~ぶっちゃけ【ハイミドル・LT3.0頼み】だけで良いのか?



いよいよ「お盆商戦」が勃発します。そんな中、<パチンコ>の中心となるのは【e牙狼12XX-MJ(黄金騎士極限)】である事は否定出来ないでしょう。
と言う事で、一応【牙狼と12】に対して、私の導入前評価を記しおきたいと思います。

機種名e牙狼12黄金騎士極限(型式名:e牙狼12 XX-MJ)
販売台数約20,000台
合算確率1/349.9(「図柄揃い=1/137.5」・「ガロチャージ=1/1749.9」)
払出出玉「チャージ2R=300個」・「10R=1,500個」・「LT突入時=7,500個」
RUSH率「突入=50%」(図柄揃い時)・「継続率=76%」(5連7,500個を、1特賞換算)

『8月の注目機種である』事は素直に置けとめる他になる訳ですが、私の機種評価としては以下の様になります。

【集客貢献力】:★★★★★ ユーザーの注目度はNO.1機種。歴代最強の高射幸性として注目される。
【集客貢献力】:★★★★★ ユーザーの注目度はNO.1機種。過去最強の高射幸性として注目される。
【稼働貢献力】:★★★★  牙狼支持ユーザーは多い。但し、RUSH後即ヤメ傾向に懸念が残る。
【売上貢献力】:★★★★★ 初大当り確率が低い。但し、初回大当り「1,500個」の持ち玉再遊技に期待。
【粗利貢献力】:★★★   「損益分岐点S値がやや低め」と言う点と、出玉の上振れに懸念。
【資産貢献力】:★★★★★ 大量導入店舗の早期転売の可能性含む。年内中古価格の下落幅は小さい。
※最低希望導入台数:「4台」・・・初大当りの「4台に1台がRUSH突入する」割合だから。

さてさて、とは言え全部が全部「牙狼と頼み」と言う訳にも行きませんし、他にも、<e東京リベンジャーズ><e東京喰種><e炎炎ノ消防隊2>等々のハイミドル機はありますが、『この辺りの顧客層がどう動くのか?』次第では、のんきに構えている訳にも行きません(汗)
そこで、それら【ハイミドル機以外で4円パチンコ全体の稼働を支える】事も重要で、その後の「(暇になる)秋商戦」への布石を考えておきたいと思います。

そこで、考えておきたい計数軸が、【初当りまでの消費金額】


まずは、以下の表をご覧ください。
ココで、注目して頂きたい数字が【初当り投資=20,000円以下】と言うキーワードになります。





ココで申し上げたいのは、「投資20,000以下」となるのが、『【ライトミドル帯】と【デカヘソ系】がある』・・・と言う事。

ライトミドル機を、「放ったらかし」にしていませんか?・・・それ『もったいない』かもしれません。


正直、高射幸性機種に押されて、『稼働はイマイチ』・・・だろう事は、想像に容易いです。
しかし、だからと言って『放ったらかしにしたまんま』では、ちょっと『もったいない』かもしれませんね。
そこで、再度確認して頂きたい数値が【稼働低下率】と言う数字になります。



毎月毎月新機種がリリースされる事も影響し、『新機種の稼働が毎週低下して行く』のは致し方ない事。
問題は、稼働低下する事は『しょうがない』として、策を講じない事にあります。
【ホールの課題】は、ただ一つ!!
導入機種の稼働低下率を『どこかで下げ止めする事!』もしくは『どこかの週から緩やかにさせる事!』にあります。

そこで【一つのご提案】です。


現状及び今後のパチンコ運用において、【ライトミドル帯機種】と【デカヘソ系機種】を、『同じ島に設置してみる』のはいかがでしょうか?
無論、「横に並べる」のは、明らかに回転数(回り方)が違うので、『絶対にやってはいけません!』が、同じ島内の背中合わせ等にして、意識的に『20,000円以内で当たる(遊べる)!島コーナー作り』と言うご提案です。
特に【デカヘソ系】機種においては、ユーザーからは『確率が辛い(低い)』と言うイメージがあり、それが「初動時の稼働」及び「その後の高い稼働低下率」を招く可能性があります。

そもそも、【LT突入】すれば、総量規制出玉性能は現状の【LT3.0】仕様と大きな差異は無い(※出現率の違いはある)訳で、それは【LT2.0】も同じ事。
今後【LT3.0プラス】と言うスペック性能が中心となるでしょうが、そのキーワードでの分類は、正直『泡沫ワードとなる』気がしている私です。

ちなみに、今後リリースがある(かもしれない)【特賞確率=1/199のデカヘソ系】なんて、ほぼ甘デジ(遊パチ)と同様の投資金額となりますので、確率で分類するのではなく、実際の【投資金額】基準で、島内の機種配置を一考する価値はあると思われます。

最後に


全国データ等を見ても、<パチンコ>トップ稼働機種は『だいたいハイミドル機になる』現状です。
しかし、そこ「だけ」に頼る営業は、相応の機械代コストが必要となる事は明白。『その償却計画はどうするのか?』
現状、<パチスロ>の稼働低下はホールの危険水域突入になるので、伴い「粗利構築&依存」はなかなか難しい。

「パチンコの低粗利化」を推奨したい気持ちは、ホール様同様に私も持っていますが、それが『法人経営目線で正しいの?』においては、個別判断でもあり、一概に『こうすべきだ!』なんて簡単な話では無いでしょう。
でも<パチンコ>の稼働を少しでも安定、または底上げしたいのであれば、派手では無いが一つ一つ着手しておきたいところでは無いでしょうか?

※このコラムは、無料コンテンツに該当しております。情報共有可としますが、転載・改ざん等はお控えください。また、文章・資料等の所有権は、「有限会社トータル・ノウ・コネクションズ」に帰属いたします。

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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗