CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-12-05
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
2024年を振り返って~【スマパチ歴史】は、常に進化し続けている。



「人の思考」とは面白いもので、過去の歴史を学んだ事から、現在そして近未来を想定する事が往々にしてある。
それは『決して間違いでは無い』し、日本のことわざの一つ『他人の振り見て我が振り直せ』と言われる様に、他者の失敗と成功を見極めて、自分に取り入れる事は当然であり、必要な事だと思います。
特に【リスクマネージメント管理】においては、それによりブラッシュアップされていく事も多くありますから、過去や他者に対する十分な見極め選眼は大事ですね。
しかし、こと【ビジネスの進化】においては、「先行投資」と言う言葉がある様に、過去からの進化はすさまじく速いスピードで変化し続けている事もまた現実だったりします。

本コラムでは、そのあたりを【スマパチの歴史】として、1度そのストーリーを検証しつつ、2025年の未来を、ちょっと覗いt見たいと思います。

では先ず、「まもなく2年」となる【スマパチの歴史のまとめ】をご覧いただきましょう



最初の機種が登場したのが「2023年4月」の事。
それから、「2023年=13機種」、「2024年=27機種(PB機除く)」となった。
「2025年は既に6機種」が登場する事となっているが、年間何機種がリリースされる事となるのでしょうね。

【スマパチの進化】は、失敗施策の歴史でもある(汗)


(1)
2023年リリース当時は「スマパチ専用Cタイム」と言うものが搭載される事で、RUSH後の1回転抽選で出玉性能を上げる事が可能となったが、同時に「ラムクリ後の1回転抽選」や「規定回数後の1回転抽選」があり、その「当り=RUSH突入」と言う過大な恩恵を伴い、当然の失策となった。

(2)
2023年後半には、スマパチと「P機の同時リリース」と言う販売戦略を仕掛ける事が散見されるが、「P機との稼働分散」や「P機との相対比較」もあり、これもまた失策と判断できる。

(3)
2024年4月には、いよいよ【LT機スペック(総量規制の緩和)】に対応する事となり、7月からは【LT2.0】仕様の登場となった。しかしこれもまた「現行P機との差別化が困難」=「P機で十分」と言うユーザー心理から、スマパチが好成績を得るには至らなかった。


ただこれらの失策は、決して非難されるモノでも無く、また誹謗されるモノでも無く、【トライ&エラー】の一連の流れであることは、強く申し上げておきたいと思います。
そして、それらエラーの上に、ブラッシュアップされた次の未来像が成り立っていくモノと考えるべきである。

「2024年11月」から始まる、【スマパチによるMAX機時代】の到来


スペック的な基本特徴としては、【RUSH=オールLT】と言う分類になる。おそらくこれが現段階における最強の出玉性能を伴うスペックであり、古くは「MAX機」と呼ばれるに等しい機種群となるでしょう。
そして更に「2025年2月」には、『もっと分かりやすいスペック進化』として、従来内規の限界値「1,500個×81%継続」から、【2,400個×80%継続】と言う、【スマパチオンリーのLT仕様】機が登場する事になる。

当然の事ながら、出玉性能が上がるのだから「プレイヤーの投資金額は増加する」ことになる


それが『是なのか?』『否なのか?』と問われれば、その答えは『是である!』
そして、【その理由は2つ】ある。

(1)【メニューが増える】事は、選択肢が増える事。


飲食店であろうが、車であろうが洋服であろうが、廉価商品から高価商品まで存在しているのが現実。
パチンコ店においても、低貸コーナーもあれば、現状の「4円ミドル」や「20円スロ」もある。
そしてその高レートコーナーの中でも、パチスロなら「コイン単価2.0円(以下)~4.0円(以上)の機種メニューがあり、ユーザーはそれを承知し、自分に適した機種を選択している。

パチンコにおいては現状、「旧1/319ミドル」に打って変わって、LT搭載のP機「確率=1/200ゾーン」が今やユーザーの機種選択の主流となっている。そこに【新しい機種選択(メニュー)】を増やす事は、来店を促す効果があると期待している。

(2)遊技者は【常に相対論者】である。


プレイヤーの機種選択は、『コレとアレと比べてどっちを打つ?』と考えるものであり、そこには常に『あれと比べたら・・・』と言う感情がベースとなって、今日の機種選択に繋がっている。
現状において、『1/199のパチンコも射幸性が高い』と言われるが、その「4円P機」を活かす為には、それと全く異なる超ハイスペック機の登場が不可欠でもある。
つまり、超ハイスペックのMAX機と比較して、適度な射幸性のライトミドル帯機種の存在が更にフォーカスされる事に繋がる事に来している訳です。

<極論>として・・・「e閃乱カグラ」と「e蒼天の拳」は導入すべきなのか?


【新時代のMAX機】と位置付けした上で、導入は『無いよりも、あるに越したことはない』と言う判断になる。
キーワードは、【1,500発×81%から2,400個×80%への進化】的なフレーズとなるでしょう。

ただし、「チェーン店の全店導入」とか「1店舗の多台数導入」とか、余程の自信が無いとオススメする事は出来ませんが、少なくとも代表的な店舗では、1機種に頼らず【2機種の導入】をオススメしたいと思います。

『メインの高稼働機種になる?』とは言い難い超ハイスペック機である事は否定出来ませんし、『ハイスペックを好むユーザーが多数いる』とも当然言える世情でもありませんが、どんな商売であっても、ユーザーに対して「新商品の提示」は必要な事であり、そのインパクトは来店動機に対しても重要なファクターの一つになります。
更には、それら(新商品)があってこそ『従来の定番商品が活きる』事にも繋がります。

2025年この先も、スマパチのハイスペック化は暫く続く事になるでしょう。
そして、その傾向は既に始まっており、【4円パチンコ】においては、他のP機(LT機)と共存させるダブルスタンダード化は「2025年のパチンコの近未来の課題」でもあります。

是非一度、検討されてみてはいかがでしょうか?
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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗