CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-09-18
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
パチンコ【業界】と【産業】、そして【ファン】と【ユーザー】と言う名称には『必要条件が異なる』!



2024年「11月6日~7日」の2日間にて、【JAPaN×CFY・ダブルインパクトセミナー5】が開催される事になった。そして今回のテーマが ≪【ファン】と共にあるパチンコ業界2025≫ となる。
そこで、「ファンとは誰の事なのか?」「業界とは誰を指すのか?」を再認識するために、一度まとめておきたいと思い、このコラムを書かせて頂きます。


まず、言葉使いにおいては、主語が異なるとその意味を誤解されたり、本質を見間違えてしまう事がある。そしてその解釈を勘違いしたまま、『言った・言わない』論争になったりするから、これがまたややこしい。と言う事で、特にパチンコ業界内でも使われる【2つの言葉の意味】を精査しておきたいところです。

【遊技業界】と【遊技産業】に、「明確な違いはあるのか?」もしくは「持つべきなのか?」


前もって申しておきたい事が一つありますが、私自身は「広く多くの人に【遊技産業】として認知されて欲しい」と願う一人である。

よく使われるキーワードに「パチンコ業界は・・・」と言う言葉がある。逆に「パチンコ産業は・・・」と言うフレーズはあまり聞き馴染みが無い。
それは、発信する側の内容が「パチンコ業界内の情報」であり、それをパチンコ業界内で共有しているからに起因する。つまり、パチンコ業界の中の人達に因る、「業界人による、業界の為の、業界の情報」と言う事である。

しかし今や、SNS含め情報拡散力は急速に大きくなっている。その為業界内に向けた共有情報はすぐに拡散され、業界外の人々に届く時代でもある。

一方、最近になって【パチンコ産業】と括られて情報が発信されることがあるが、そもそもパチンコ業界と「別の意味で使われているのだろうか?」と疑問を抱く事もある。

【産業】とは「どの範囲を示すのか?」


本来は「消費者やエンドユーザーまでを含めて、【一つの産業】と括られるべきものと考えられる。
そこには必ず「消費者やエンドユーザーの子を反映させる」と言うビジネスモデルが必要であり、単に業界側の押し付けであってはならないし、業界側の情報公開・開示が、エンドユーザーに向けられる事から始まると思っている。

パチンコ業界の存続は、「多くのエンドユーザーやファンで成り立っている」事は、「業界内の人達は誰もが分かっている」のだが、問題は「多くのエンドユーザーやファンは、そう感じているのだろうか?」と言う疑問。

建前上の「ファンの為に」「ユーザーと共に」では無く、「共にある」と言う事をより多くの人に感じてもらう・信じてもらう事こそが、本来【パチンコ産業】と言う言葉の重みではないだろうか。

ここで重要な事は、情報発信して「伝える事」では無い。
「パチンコ業界はファンと共にある」事を、「感じて、信じてもらえるかどうか?」にある。
それが大勢意見になった時、初めて【パチンコ産業】としての未来が見えると思っている。
そして少なくとも私は、「それは可能!」と信じ、願っている一人でもある。

【ユーザー】と【ファン】・・・と言う表現では、「対象者が異なるのか?」


結果から申し上げると、『対象となる人の範囲が異なる』と言う表現になるかと思います。
今回の【JAPaN×CFY・ダブルインパクトセミナー5】のメインテーマでも使われている【ファン】と、業界内でもよく使われる【ユーザー】と言う呼称について、その「タイトルに込めた意味」も含めて、私の主観によるところではあるが、ここに記しておきたいと思います。

パチンコ業界内で言う【ユーザー】とは、「エンドユーザー」とも言われ「遊技プレイヤー」の事を指す。


即ち、ホールに来店しての実際の遊技者でもあり、「ホール営業を支えている全ての根源」と言っても過言では無いです。だからこそ、ホールとしてはその「ユーザーに選ばれる店舗である事」が必要で、逆にユーザー選択から外れてしまうと、その店舗は「閉店する」と言う現実が待っている訳です

では、「選ばれる店舗になる」為に必要な事は何か?


答えは簡単。「ユーザーの店舗選択の理由と根拠を知る」事であり、それを実行する事に尽きるでしょう。もちろん、「ノイジーな暴論」もあるでしょう。ホールが嫌いっている「プロ連中の言い分」もあるでしょう。しかし、ホール側にとって耳触りが良く、更に都合の良い意見だけに耳を傾けているだけでは、もったいないだけでは無く、大事な本質をスルーする事になるでしょう。

ご存じの通り、「1993年~1996年」のホール店舗数は「18,000店舗以上」を有していましたが、今やその「37%=6,800店舗」しか残っていない。ユーザーの声を聞きのがした63%のホールは、ユーザーに選ばれずに消え去ってしまったと言う結果です。

ユーザーに対して、【ファン】とは誰の事を指すのか?


いわゆる「ファン」とは、広く「応援してくれている人」の事を指すます。
もちろん、前述のプレイヤー・エンドユーザーも含めた上で、例えば「You Tubeでパチンコチャンネルを見ている人」や、「演者さんのファン」とか、はたまた「グッズや実機を買って楽しんでいる人」とか、遊技機メーカーが好きで社員になった人とか、特にパチンコ店には行かないけど様々な立場で【ファンで入れくれる】人達がいます。
そんな多くのファンの存在があってこそのパチンコ業界なのかもしれませんね。

最後に


視野が内向きに成りがちな【パチンコ業界】から、より多くの【ファン】の支持があって初めて、本当の【パチンコ産業】となると思います。
我々パチンコ業界人は「パチンコ店は必要なモノ」と言うスタンスでは無く、業界の外にいる多くの人が「パチンコ店はあっても良い」として受け止めてもらえる様な未来が来る事を心から願う、今日この頃です。

今年の【JAPaN×CFY・ダブルインパクトセミナー5】の【1日目】の主旨は、そんな願いを具現化する講師メニューとなています。
ぜひ、ユーザーの声(意見)に耳を傾けて頂けたら幸いです。

▼ 詳細は近日公開!【JAPaN×CFY・ダブルインパクトセミナー5】はこちら ▼

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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10000人を目指している(汗