CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-09-04
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
再プレイ手数料と年末までに店舗で準備をしておくべきこと



いつも船井総研 渡邊コラムを御愛読頂きありがとうございます。台風や地震で気が休まらなかった8月営業でした。9月に入り少しだけ秋を感じるところですが、昼間はまだまだ暑いですね。
お盆営業はいかがでしたでしょうか?今年は例年とも違った動きのように感じました。
お盆前、お盆中、お盆後とみたときに例年ならば、

お盆前
お盆中
お盆後×


といった傾向があるのですが、今回はこのお盆後の落ち込みが少ないという結果が出ています。マーケティング分析をかけてみると、お盆前は中年高齢者が減り若者が増えて、お盆後は中年高齢者が戻ってきて若者が減ったという統計になっております。お盆期間前〜中は旅行観光にお金を使っていたようですね。

パチンコは予想通り大きな反響あり


そのため、いつもとお客様の動きが違っていました。
新店舗も続々登場しており、スロット専門店の需要も高まっております。

2024年8月売上は先月対比で

4円108%
1円108%
20円104%
全体106%


でした。

また去年対比では

4円97%
1円101%
20円109%
全体104%


今回のお盆期間を去年と比較してみると

4円96%
1円109%
20円112%
全体107%


という結果でした。

パチンコは4月頃に予想した通りの結果となり、大きな反響がありました。ユーザーはスペックではなく期待値で動く流れになってるため、このような結果は当然と言えるでしょう。

毎度のことですが、支援先優先のため機械名は出しません。ここから先に悩むところは11月の新台スマパチですね。確かにスペックは尖っております。でも私の中ではあまり評価をしておらず、結局はこの機械に戻ると思います。

そのため、販売台数から見た時に設置の2~3%しかいかないです。
またある版権の機械もP、eともに出てきますが、これは来年の改良の話が出てるため、大きくはいかず、元々強い店に少台数いれる程度ですね。

スロットはやはりあの売り方をした機械は散々な結果でしたね。情報ってホントに大事だなと感じた瞬間でした。お盆前にも関わらず0台を言うことが出来ましたね。かぐや様は良いとして、ここから年末まで大したものがないという大前提の元で1番話題になってるあの機械ですが、私と支援先の意見をお伝えします。

設置は3~5%程度の温度感で


支援先は西と東で意見が真っ二つです。
東の温度感は高く、設置の5~8%で10%といってる店もあります。
逆に西は低く、3~5%程度の温度感です。

私の考えでは西寄りですね。何がどうかってここで語ったところで何の意味も無いので割愛しますが、リスクの考え方だけお伝えします。
店舗別に当たった時のリスクとハズレた時のリスクを天秤にかけています。

当たり → 増産販売ではなくあのやり方
ハズレ → 中古相場15万


これを天秤にかければ行くべきかどうかは判断着くかと思います。そのため、話題機にも関わらず全店ノールックでいくかいかないかの会話ではないのが悲しいところです。

再プレイ手数料は様子見


再プレイ手数料の話がタイムリーできていますが、こちらは支援先のほとんどが見にまわるといったところですね。
ぶっちゃけこれは1番店に決める権利があり、周りはそれに対して右ならえ状態になるでしょう。1番店の考えを聞いてると2番店とのシェア争いが終わってるところは実施するようですね。

ただ、ドンパチしてるところでやってしまうと影響をもろに受けるのでやらない方針。
また、再プレイ上限決めてるところが、無制限にする代わりに導入するといった考えですね。

年末までに1番何で業績が上がったか整理をしよう


年末までにすべきことの整理として、パチンコを例にあげます。
私の支援先で500台の店舗があり、競合は700台です。ドンパチしています。

私が機械を決めていますが、

  1. ①まどまぎ16台いき、競合が6台
  2. ②eユニコーン14台いき、競合がPを5台

これのどちらがシェアが上がったと思いますか?

答えは②ですね。

①に至っては、むしろシェアは下がりました。
もちろん稼働は35,000入ってましたが、客数を取れませんでしたね。
そのため、中古の値段は意味わからないくらいついてたので6台売却しました。
一方②はちゃんとシェアが取れました。

競合は周年月間ではありましたが、ちゃんと客数取れましたね。ここから推測するに、良い機械を買ってるから業績が上がるってものでもなく、新体験をさせられるかが鍵だなと認識しました。

最近でも新規取引が増えてきていますが、まだこの業界の多くが機械を買えたかどうかに固執し過ぎてる気がします。
でも大事になっているところは集客の取り組みになっています。もちろん機械もその1部にはなってますが、それでも弱くなってる事実ですね。
スロットがトレンドだからといって、パチンコに機歴以外の機械をあまり入れてないってことが起きてませんか?パチンコの業績を維持させるために中古機を買っていますか?

スロットわからないからといって、パチンコの海にまだ固執していませんか?

年末までにすべき事は、今年取り組んだことで1番何で業績が上がったかを整理することです。
ゾロ目特定日、週末、有名人招致、何かの新台…
それらを特定してより精度を上げていくことが求められます。

どうしたら楽しんでもらえるか試行錯誤をしよう


今回年末まで機械台を抑えることが出来ますので、より考えるきっかけになるかと思います。
私の支援先で実施して結果が出た内容のヒントを1つだけ言うと、中古機購入予算を3倍にしました。
感の良い人はピンと来たかと思います。

どうしたら面白い店が作れるか?
どうしたら楽しんでもらえるか?
そう考えて試行錯誤してる時が1番楽しいですね。

ちなみに支援先で何もせずに業績が1番上がった出来事は「競合店の撤退」でした。
残存者利益の享受をするため、長く続くビジネスを土台に置き頑張っていきましょう!
このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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