CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-08-28
リスペクトマインド株式会社 代表取締役   武内 臣介
お客様とお店を結ぶランチェスター戦略 「年末年始に向けた『ストック系機種』のコーナー作りを! 」



こんにちは!リスペクトマインド(株)の武内臣介です。
CFYコラムでのコラムがスタートしました。
コラムテーマは【繋がる力 お客様とお店を結ぶランチェスター戦略】で、戦略や戦術の話から、お客様とお店が繋がる為の価値づくりについても幅広く書いていこうと思います。

今回は、まだまだ暑いのですが10月~12月に行う施策について、早めにお伝えしておきたいと思ったことがあり、“年末年始に向けたストック系機種のコーナー作り”についてお伝えします。

●そもそも、ストック系機種とは?


私がお伝えしているストック系機種とは、『自店の中で固定ファンがいて、長期的に稼働と粗利に貢献してくれる機種』です。

全国データによる稼働貢献や粗利貢献というと、全国の平均アウトや平均粗利を上回る数字がどれだけ続くかとなりますが、あくまでも自店の中でしっかりと安定して稼いでくれる機種となります。

仮に、お店の平均を下回っていたとしても、長期間の安定稼働と粗利が稼げて撤去対象に出来ない機種はストック系機種としています。
あえて私が書かなくても、実際にそのような機種は皆様のお店でも確認していると思います。

●ストック系機種のコーナー作りに着手するタイミングは?


コーナー作りはカテゴリーやいろんな分け方があるので、年3回の大型連休前のタイミングや、新台入替のタイミングなどで集客施策のネタとしても活用できます。
ただ、『ストック系機種』としての育成を目指していく場合には、一つだけ重要な条件があるのと、大型連休前に仕上げるようなイメージで数カ月に渡って仕掛け続ける必要があります。

理由はシンプルで、『ストック系機種』は【コーナー認知を高めて知っている人を増やす・そこから固定ファンを作っていく・設置台数に対して固定ファンの人数を更に増やしていく】ことが必要で、この施策の結果としてお店の中でストック系機種が出来る流れになります。

よって、このコラムは8月28日(水)の配信ですが、これから準備をするとしたら先々の新台入替が決まっているので、早くて10月から?になってしまいますが、年末年始前の仕掛けまで3カ月しかありません。

中古機であれば、9月後半から着手可能なので早ければ早い方が良いと思います。

●ストック系機種のコーナー作りを目指すときに必要な『一つだけ重要な条件!?』


一つだけ重要な条件とは、【同じカテゴリーのコーナーとして、継続した入替アクションを行える状況】というものです。

あくまでもストック系機種のコーナー作りですが、カテゴリーを多機種構成でコーナー化するケースが圧倒的に多いです。
単一機種であれば、計画的に増台してアクションを継続していく方法もありますが、そもそもコーナーを継続して訴求するための入替が出来ないと、認知を高めてファンを増やしていくことが難しくなります。

●タイミング的には、≪ライトミドル×ラッキートリガー≫のコーナー化がチャンス!?


ミドルのメイン機でもストック系機種(長期使用可能機種)はありますが、どちらかと言うとファンが動きにくいカテゴリーでストック系機種のコーナーが育成できるとお店の安定粗利コーナーにもなります。
7月のフダポスコラムでも書いたのですが、現在のタイミングとしては[P魔法少女まどか☆マギカ3]がヒットしてくれたので、導入しているお店はこれを軸にして≪ライトミドル×ラッキートリガー≫のコーナー化を目指すと、認知からファン化の流れが作りやすくな
ります。

また、[P魔法少女まどか☆マギカ3]を導入していなくても、その人気を利用して別の機種でコーナー化をしながら継続したアクションによる訴求は可能です。
現在だと、ライトミドル×ラッキートリガー搭載機は顧客支持も結果的に出ています。(もちろん、全ての機種がとは言えませんが)

『一つだけ重要な条件』ですが、10月以降で年末までの新台リリース機種でも

  1. ◆10月:Pサイボーグ009
  2. ◆12月:P一騎当千 桃園の誓いラッキートリガーver.

があります。(コンテンツとしても固定ファン化しやすいですね)
P機と e機では設置場所が異なるので少し工夫が必要ですが、ストック系機種の育成や訴求としての継続アクションは可能です。
また、9月まででも≪ライトミドル×ラッキートリガー≫の機種は導入されるので、稼働が今一だった値段がお手頃な中古機も、コーナー認知を高めるためのアクション用として同時に実施していくとより効果的です。

●最後に


新台入替の予算が厳しいという声が上がるのは当然ですが、ストック系機種のコーナー作りに適した機種は、中古もフル活用できるのと、1/199のライトミドルは比較的リユースでの販売もあるので、メインどころの新台で集客しながら、同時にストック系機種の認知向上とファン増を狙いやすい利点もあります。

予算が厳しい中では、メイン機種やメイン機種を導入するために関わる機種に予算を割いていくので、このような緊急性が弱い機種では「0台」にする判断が多くなります。

その「0台」を1台にして、継続したストック系機種の育成やコーナー化を積み重ねる場合、高価な新台や中古ではなく、出来る限り安価なものでもアクションは可能になります。

ストック系機種として年末年始に固定ファンを作れれば、その後はお店の粗利貢献機種になる可能性も高まります。
まずは、第1回目のコラムとして、お客様とお店を繋げるための大前提となる、≪お客様と台のつながり≫についてお伝えしました。
ちなみに、お客様と台をつなげるためには、しっかりと機種の魅力をコーナー&機種それぞれで行うことが必要です。

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このコラムを書いたのは
リスペクトマインド株式会社 代表取締役   武内 臣介

パチンコ業界に1989年から関わり、日拓では最年少店長で10ヶ月連続店舗表彰や最年少営業職などを歴任し、若手として数々の実績を出し、転職したホール企業では5年間パチンコ50000発、スロット18000枚を1ヶ月も下回らない実績を残す。

2007年の独立後は、ホール企業様の支援を、ホールの専門家として完全応用した『勝つ為のランチェスター戦略』と『差別化価値を作る【コト視点の価値づくり】』で業績向上の結果を出すことと、勝ち抜く社内戦略家育成を継続実施中。
ランチェスター協会の正式なランチェスター戦略インストラクターでもあり、ホール企業支援で業界随一の『勝ち抜くランチェスター戦略』の使い手。
また、パチンコ業界外からの依頼も多く、『コト視点の価値づくり』『火種人材育成』は、魅力的な人材を組織に増やすだけでなく、強力なチームワークの組織にするカリキュラムとして人気が高い。

近年では、業界最大セミナーのJAPaNセミナーに毎年連続登壇し、受講者数上位講師としても活躍している。