CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-01-03
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
年末後半の入替は期待ハズレ?2024年を勝ち抜く方法



あけましておめでとうございます。
今年も渡邊龍信を何卒よろしくお願い致します。
あっという間に2024年になりました。

スマスロが登場してもう1年以上もたち、最初懸念していたメダルが無いことへの不安もなくなりましたね。
一方でスマパチは非常に厳しい現実を突きつけられております。
今後どうなっていくのか期待もありますが、それ以上にユーザーがついてこれてるのか不安に感じますね。

2023年の12月は後半の入れ替え前と後では雲泥の差


2023年の12月は後半の入れ替え前と後では雲泥の差になっております。
12月前半は年金やボーナスの影響は何も無かったかのように厳しい状況でした。

12月前半は売上ベースで
先月対比
4円:95%
1円:93%
20円:96%

去年対比
4円:80%
1円:96%
20円:106%

12月全体は売上ベースで
先月対比
4円:110.6%
1円:100%
20円:109%

去年対比
4円:92%
1円:102%
20円:105%

という状況でした。
はっきりいうと、これだけの台数の新台が入ってもこの程度かという感想です。

Pの方は一昨年の機械よりもインパクトに欠けている


以前の記事でも書きましたが、スマパチ○○○が当たってる状況でも市場客数は増えることなく減少。
そして今回の6万台以上導入されてる○○○を入れても市場客が盛り上がることはない。Pの方は一昨年の機械よりもインパクトに欠けており、去年の機械よりは良いという程度で、7月の機種が来るまではもつけれどそれ以降は心配な状況です。
状況的にミドルはスペックの限界を迎えてますので、見せ方を変えようがこれ以上増えることはないでしょう。

一方でラッキートリガーですが、半年前のコラムで甘デジでなら生きてくると記述しましたがそこで多く出てきますね。
私の試打の感想や支援先の情報からみてもあの機種がダントツで人気ですね。
やはりスロットの様な演出を含んでることが非常に好感を持ちます。

一方でメインが数ヶ月後に控えてて、その機歴にも関わらず今回の機械をメインかのように案内しているメーカーもいました。
こういった不平等の案内はやめていただきたいなといつも思います。
ただ、これらの機種の登場でもPの市場客が増えることはないでしょう。

高稼働を狙える店舗とは?


ただ全体感はそうだとしても、ある条件を満たしている店舗なら比較的高稼働を狙えると思っています。

それは、

  • ①駅前店舗
  • ②夜の伸び率が高く、かつAタイプよりもARTが稼働すること
  • ③バラエティ強化が上手くいってる店舗

です。

ラッキートリガー×甘デジが生きてくるのは夜稼働になります。
1000円スタートの現実を受け入れたとして、それをユーザーに遊技させるうえでミドルスペックはいくらなんでも酷だと言えるでしょう。

しかし甘デジとなると比較的ユーザーも我慢ができます。
また、ジャグラーのように3,000-4,000円遊技して1回当たって突入するかチャレンジが出来るため、私としては非常に魅力的です。
そのため、

スロットを遊技

負けて店内をウロウロ

遊技出来そうなジャグラーも他の台も見つからない

甘デジハイスペックのラッキートリガーを打つ

といった動き方になります。
そのため、上記の条件に当てはまる店舗はより稼働アップが見込めることになります。

私の支援先は、1店舗経営から大手企業まで様々な条件の店舗があるため、導入推奨している店舗としていない店舗の差があります。
駅前で300台規模のお店には、上記で話したラッキートリガーの機種は10台いくことを決めました。
このお店は上記の条件が全て整ってるため、勝機だと感じているからです。

2024年の増収増益を狙っていくうえで重要なこと


2024年の増収増益を狙っていくうえで、やはり重要になってくるのは、

  • メーカーによる機械予算の振り分け
  • 機械投資よりも運用投資
  • 人財育成

にあると思います。

今、明らかに業界人がスペックについてこれていません。なんならユーザーの方が詳しい状況にもなっています。
そして、業界人の遊技離れもおきています。
そのため、ユーザーの心理や行動にも気付いておらず、動向にもついていけていない状況が続き、より競合店との差が開いている状況です。

上記で示したポイントはすべて本部で全て決裁をして行うことです。
現場の裁量や行動でどうこうなるレベルではありません。
現場で起きている根本的な状況を汲み取って、実行をするスピードを早め、増収増益を狙って欲しいと思います。
このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
PR