CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2023-12-13
株式会社THINX代表取締役   𠮷元 一夢
「Reゼロシーズン2」は本当に評価できるのか!?

統計士(データアナリスト)が魅せるデータでデザインする未来の姿「「Reゼロシーズン2」は本当に評価できるのか!?」



本稿執筆は11月29日。「Reゼロシーズン2」が初動で示した驚異的な数字により市場の空気感は良い。
これで少しは「スマパチ」に向けられるヘイトが減れば嬉しい。
さて、本稿ではそんな話題のキーマシーン「Reゼロシーズン2」の導入後評価についてまとめることとする。

台データと乖離するプレイヤーの遊びかた


本機が示した初動の稼働(アウト)は言わずもがな圧巻だった。しかし、“プレイヤーの使用文脈(体験やウォンツ)”に沿って探索的な分析を進めると、手放しでは喜べないデータがいくつか示唆されていた。その中で危惧されるデータについて一部ご紹介することとする。


図1:「遊技時間別遊技者割合」導入7日間 ©THINX-LAB. OLAP SIS ©SUNTAC「TRYSEM」よりデータ引用


上図は、前作の「Reゼロ鬼がかり」と今作の「Reゼロシーズン2」を遊技したプレイヤーの内、60分以上遊技したプレイヤーの割合(以下、「60分以上遊技者割合」とする)と、15分以内で遊技をやめたプレイヤーの割合(以下、「15分以内遊技者割合」とする)を図示したものである。

前作の60分以上遊技者割合は約38%だったが、今作は約31%となり約7pt減少した。その一方で、15分以内遊技者割合は前作が約12%だったのに対して、今作は約16%まで増加している。つまり、こうしたデータから以下のようなインサイトが得られる。

■インサイト(遊技者の隠れた本音)
前作よりも「遊びにくさ」を感じている
        ▼
■探索的分析(遊びにくさに繋がる要素を分析)
ゲーム性?演出?遊技単価?勝ちの魅力が足りない?


ファクトとして初動の稼働(アウト)は確かに驚異的であったが、稼働を構成させる個々の遊びかたは「思いのほか悪かった」というのが危惧されるデータの一部である。

ただしこれがすべてという話ではない。

もちろん、評価できるデータは稼働データ以外にもあるし、探索的に分析を進めていくと他にも危惧されるデータはたくさん存在している。

勘の良い方なら、個々の遊びかたが悪かったにも関わらず、なぜ稼働(アウト)が驚異的だったのかという疑問を覚えるだろう。そうした詳細な内容は、当社が運営する会員制情報配信サイト「THINX-LAB.(シンクスラボ)」でまとめているので、ご興味ある方はお問い合わせください。

■THINX-LAB.


https://www.thinx-lab.com/

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このコラムを書いたのは
株式会社THINX代表取締役   𠮷元 一夢

𠮷元 一夢 よしもと・ひとむ
株式会社THINX 代表取締役

データアナリスト・統計士
1986年生まれ。文部科学省認定統計士課程修了。
現在は、IT企業のシステム開発やソフトウェア開発にアドバイザリーとして従事しながら、パチンコホール・戦略系コンサルタントとして活動。
そのかたわら、2021年、会員制情報配信サイト「THINX-LAB.」をリリースし、知見やノウハウの提供を開始。2022年、業界紙「TRYSEM CROSS」を出版し、現在も刊行中である。

THINX inc.
URL:https://www.thin-x.co.jp/

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