2022-01-05
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
撤去期限まであとわずか。それまでにしておくべきこと
業界情報
あけましておめでとうございます。2022年もよろしくお願い致します。
年末年始営業はいかがでしたでしょうか?
年末にパチンコ増台リニューアルを行った店舗も多かったため、パチンコはとても盛り上がっておりました。スロットは過去の状況から考えると今ひとつでしたが、2021年にしては良い状況でした。
ただ、皆様も想像をしていたように、新型コロナウイルスの感染者が増えてきております。
身近な話題にはなったものの、営業に影響が出ますので、社内での感染者はださないように徹底をしておきましょう。
撤去で特に影響が出るのはスロット
さて、撤去期限が間近にまで迫ってきております。高射幸機が市場から無くなることから様々な対策を講じているかと思います。
今回特に影響が出るのはスロットです。
特に、市場客数の35%を占めていたジャグラーが撤去になります。今までの6号機ジャグラーの実績から考えると不安しかないかと思いますが、6号機アイムの時も5号機ジャグラーがない店舗ではしっかりと稼働をしており、競合への流出を防ぐことができました。
マイジャグラーVも同様にいくことができました。5号機ジャグラーが無くなった際には6号機ジャグラーにスムーズに移行するかと思いますが、今ジャグラーを頑張れているかどうかが重要で、5号機ジャグラーが撤去になるからといって粗利率を上げすぎていると、他店流出になります。そのため、強化・保守したいジャグラーがあるならば、撤去期限までのこの1ヶ月しておくべきです。
まずは競合店のマイジャグラーVの設定を分析しよう
まずは競合店のマイジャグラーVの設定を分析してください。基本的には設定の1か2かは重要ではなく、低設定、中設定、高設定の比率でみます。
その比率を平日休日で分析をしながら、その比率のなかでも中設定に注目をし、中設定投入台数よりも自店の台数を30%上げてください。高設定の比率を上げても競合から集めることは難しく、中設定の比率を上げることに注力をしましょう。
スロットはART部門は非常に難しく、バラエティ集客戦略を取られていない法人では、機械代にものをいわせた大量購入以外に方法がございません。そのため、投資は6月まで抑えて今はジャグラーに注力をしましょう。バラエティ戦略は過去に触れているので何かしたい場合にはご参照ください。
パチンコで注意すべき点は甘デジ
パチンコはアップトレンドのため、新台の期待も高く、集客がしやすい状況です。ただ、注意すべき点は甘デジになります。
甘海の客数が大きく減少したこともあり、甘海の設置台数は減台傾向にあります。その流れから1年以上前に甘デジを中古で多く購入していることが多く、甘デジの鮮度が低くなっている店舗が多くあります。
そして、CRの甘デジが良く稼働している店舗ほど1/31を超えた瞬間に稼働ダウンになります。そのため完全に移行される前に今やるべきことは、鮮度アップももちろんですが、自店舗の強化機種の発掘です。甘デジは新台を買えばすぐに業績が上がるものではありません。
重要なのは、機械が客層にあっていないのか調整が悪いのか?を把握することです。甘デジをミドル以上に玉利を上げていることも多くあり、稼働をつけようとしていることが少ないです。ミドルが良いこともあり、甘デジは競合も少ないことから着手しやすく、ミドルほど赤字がでないので、今着手するにはやりやすいです。
具体的でなくてもまずは目標をしっかりと持つ
新時代が到来します。だからといって、順位付けが大きく変わることはなく、そのままになります。特に、今頑張れていない店舗が撤去以降頑張ることは難しいです。
まずは目標をしっかりと持ちましょう。具体的でなくてもいいです。甘デジは負けない、金曜日の夜の客数は1番など。コロナによる業績ダウンに伴って、目標を見失い、右に左に意見をかえ、口を開けば機械台が足りない、玉利が高いといい、やるべきこともしっかりと出来てないということが多くあります。
分析は目的ではなく手段です。目標があるからそれを達成するために分析をして、達成に近づけるようにしていきましょう。
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。