CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2021-10-06
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
年末の仕掛けの注意点


皆様こんにちは。
緊急事態宣言も解除され、全国的に観光地への往来が増えています。
それにより、パチンコ業界への良いニュースはあまり聞きませんが、週末だけの稼働は今までよりも3-5%ほど良い数字が出ていました。

今最優先すべき事とは


撤去問題からの年末の機械に対して思うこともいろいろあるかと思いますが、今最優先すべき事は、「いつになったら2019年の業績まで戻せるか」になっております。

当時に比べて高射幸機の撤去や、コロナでの遊技人口減はありますが、それでも直近で2019年の売上を目指すとなると12月になります。

そのため、大きな仕掛けを考えているホールが多いです。

12月の増台における3つの注意点


12月に仕掛けをする多くのパターンはP減S増ですね。
確かに、パチンコのマーケットは非常に良く、1機種多台数持てる機械も5機種ほど出てきております。
そのため、大手を中心にそういった仕掛けをしてくるでしょう。
そこで増台における注意点をお伝えしておきます。

1.バラエティの増台のみは失敗しやすい


1つ目は「増台のための機種は、メイン、準メイン級のカテゴリが7割であること」です。

単純にバラエティカテゴリーを増やしにいこうとしている中小企業が多すぎます。パチンコビジネス経営研究会でもデータを出しておりますが、カテゴリー別での稼働分析をした際に、1番失敗する店舗はバラエティの増台のみをした店舗になります。

こういった店舗はなるべく全体の費用を抑えようとして増台を考えているので、機械購入の費用を維持することも出来ず、メインも中途半端で終わるため注意が必要です。

2.メイン、準メイン7割、バラエティ購入といった増台をしていくことが集客につながる


2つ目は「1機種多台数のみ増台」です。

今回の結果でもわかったかと思いますが、ヒット機種となってる牙狼、ユニコーンですが、この機種1台だけを1box導入して、客数が2,3人しか増えてない店舗があります。

今のご時世では、機械単体でのV字回復は不可能です。加えて、メインだけの増台は店舗の粗利バランスを崩すことになります。そのため、1つ目の注意点と合わせて、メイン、準メイン7割、バラエティ購入といった増台をしていくことが集客につながります。

3.ユーザーの動向が変わっていることへ対応しよう


3つ目はスロット集客です。

ピーク日を更新出来ている企業の多くは、いまだにスロットへの期待感が高いです。その中でもユーザーの動向が変わっていることへ対応出来ている店舗が好成績を残せています。

今までのスロットユーザーの着席傾向として、

  1. 高射幸機
  2. ジャグラー
  3. バラ
  4. 待機帰宅

といった流れから、高射幸機撤去により、

  1. 僅かの高射幸機
  2. メイン6号機
  3. ジャグラー
  4. 待機帰宅

という流れになっています。
それがパチンコへの回遊性を意識出来ている店舗は、

  1. 高射幸機
  2. メイン6号機
  3. ジャグラー
  4. パチンコ
  5. 待機帰宅

といったパチンコにも良い影響が与えられるようになってます。
パチンコ単体集客では商圏がどうしても広がらないため、スロットでの集客からパチンコへの回遊を意識するようにしましょう。

もうコロナを言い訳に出来なくなってきます。
通常に戻るに連れて、今までの営業の本質が明らかになってくるでしょう。
差をつけられたら取り戻せません。
いち早く復活させられることが出来るよう我々も御協力させていただきます。

このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
PR