CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2024-11-20
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人
<スマパチ新時代>はパチンコ復活の原動力となれるのか?



日工組日本遊技機工業組合(略称:日工組)が【スマパチ×LT2.0】と言うフレーズでキャンペーンを始めたのが「2024年8月8日」の事。当初は「新Cタイム」と言うキーワードもあり、『LT2.0って何の事?』と言う感じでしたが、なんやかんやとスマパチ限定での【従来型ラッキートリガーであるP-TYPE機の、1.5倍の性能】と言う実性能が把握されつつもあり、次世代のパチンコの基軸となるのか?・・・期待を込めて検証してみたいと思います。

2025年から、「ラッキートリガー機」の変化を【性能6段階進化】での分類が始まる。


(1)初当りのLT直撃は薄く、一旦RUSHに突入してからLT突入のルートになるスペック。
(例)「P緋弾のアリア」「Pまどか☆マギカ3」「e新・必殺仕置人」(※チャージ当りの有無は含まない)

(2)上記スペックのライト系確率帯(1/130以上)の機種。
現在まで「4機種」のみ。

(3)「千円S=30回(有効S=9回)」前後となる、いわゆる「デカヘソ」の仕様。
現在2機種。「P貞子FMD」と「eF機動戦士ガンダムユニコーン2R」

・・・と、ここまでが「P機・e機」含めた、旧【LT1.0】と言って良いでしょう。
そして、ここからスマパチだけに認められた【LT2.0】のスペックが追加登場する事となります。

(4)LTの出現率を一気に高めたスマパチの登場。
「e花の慶次~傾奇一転」「eゴッドイーター」「e仮面ライダー電王」「eULTRAMAN」

(5)更に、「RUSH=オールLT」と言うスマパチ
  • 2024年~「eからくりサーカス2」「e大工の源さん」「eゴジラ対エヴァ」
  • 2025年~「e押忍!番長」「eシンフォギア4」「e閃乱カグラ」「e蒼天の拳」が追加。

・・・と、ここまでが現状ザックリとした【スペック性能5段階】の変化になる。

しかし、そこに続いて「出玉の魅せ方」として、LT突入後は【オール2,400個×80%】verが登場する。


要は、LT突入時の出玉の魅せ方として、従来の「300個・1,500個・3,000個」等の「2種類の出玉振分け」では無く、【8R×2回】を1セットとして【オール2,400個】と言う出玉を実現した機種になる。

現在「eULTRAMAN」「e閃乱カグラ」「e蒼天の拳」の3機種が確認


この3機種の内、「e閃乱カグラ」「e蒼天の拳」の2機種においては【RUSH=オールLT】と言う特徴を持っており、現状においては、『LT突入が分かりやすい』上に、最強&限界の出玉性能と言って良いでしょう。

導入の是否に関しては、ひとまず置いといて(まだ試打すらしていない現状です)、この先【オール2,400個】と言うキーワードは、あちこちで散見される事でしょうし、その結果ユーザーの興味度も増す事と成りそうです。

そう言えば・・・


今更ながら思うのは、2021年12月(基本的には認定期間満了日まで)をもって完全撤去された「CR真北斗無双FWN(最大出玉2,400個×80%継続)」と言う機種があり、「RUSH継続=65%時代」突入時期と言う環境ではありましたが、当時は名機と言われていました。

その機種の出玉性能を彷彿させる様な、いや更に「オール2,400個」に強化された様なスペックであり、いわゆる『その頃の良き思い出』の記憶が蘇るユーザーもいるかもしれませんし、ホール側としても「ちょっと期待せざるを得ない」とも言えるのかもしれませんね。

では、今後注目される事は必至であろう【RUSH=オールLT】機種と【オール2,400発】機種まとめ




遊技機の分類は必要か?不要か?


結果から申し上げると『当然必要です!』と言う回答になります。
ホールにおいて、大きくは「4パチ・1パチ」だったり、「甘デジ(遊パチ)コーナー」や「スマパチコーナー」等々、来店されたユーザーが「自分の投資額やリターン額」のイメージからも、やはり必要でしょう。
また、古くは【MAXコーナー】と言う謳い文句もありましたね(懐かし・・・汗)

ところで、SNS等でも良く目にする『最近のパチンコは射幸性が高くなり過ぎて・・・』と言う様なマイナストークも散見されますが、確かに「新台で目立つ」事はあるにせよ、ホール機種はそればかりでは無いでしょう。
逆に、現状において「最強の限界スペック機」として、【一つのメニューの追加拡充】と言う取り揃えは必要な事だと考えられますし、『メイン機種にするとか?なるとか?』はさておき、ユーザーが注目するであろうメニューを放棄するのは、一時期の集客効果や店舗信頼度を考慮しても、『あるに越したことはない』と言う判断が正しいと思われます。

その【メニューの中の1つ】として、ユーザーへの訴求を。


スペック的には総量規制の限界(9,600個)もありますので、スマパチに限っての「新内規LT機」は、全てMAX機と言っても過言ではありませんが、その分類カテゴリーを告知⇒拡散⇒浸透させるためにも、【オールLT】と【オール2,400個】と言うインパクトは重要な一つのファクターだと考えます。

ココで重要な事は、『どうせコケたら入替するだけ』と言う思考は、現状「致し方ない」状況である事は重々承知していますが、『コケ無い様な機種配置・機種導線・店舗告知等々を思考する事も必要』であり、それは今後の遊技機購入のコストダウンにも繋がるモノと信じております。
2025年春、一つのチャレンジとして検討してみても良いのでは?・・・と思う次第です。

注意喚起と備考


「ラッキートリガー・LT」に関しては、日工組が商標登録しており、ホール様も自由に使える環境となっています(理解しています)が、その他の個別な名称・呼称に関しては、各々メーカーの登録商標済みの可能性もありますので、ホール様の広告宣伝の際は、一応確認する事をオススメ致します。
※このコラム内での使用につきましては、現時点でご容赦願えれば幸いです。


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このコラムを書いたのは
有限会社トータル・ノウ・コネクションズ 代表取締役社長   髙橋 正人

1962年(昭和37年)4月29日、愛知県名古屋市に生まれる。その後、幼少期に長野県に転居し、20歳の時にパチンコ店勤務を始め、その後、「ホールスタッフ~店長職~本部長職」を経験し、「パチンコの運用・活用に特化したコンサルタント」として39歳で独立し現在に至るが、現在「業界歴最長クラスのコンサルタント」になってしまった。

有限会社トータル・ノウ・コネクションズとして、2005年5月、長野県長野市に設立。
英語表記「Total Know Connections」の頭文字をとって、通称「TKC」として活動中。

現在、X(旧Twitter)アカウント【ゼウス髙橋】として、業界向けだけでは無く、ユーザーさん向けに情報発信を継続しつつ、フォロワー数=10,000人を目指している(汗