CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2023-11-01
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
◯◯のせいで機械代減!2024年は◯◯◯減の戦略を取る必要あり



いつも御愛読頂きありがとうございます。
船井総研 渡邊です。
早いもので11月となりました。
だいぶ寒くなってきており、体調崩しがちなので注意をしてください。
10月の状況をまとめると

先月対比
4円96.1%
1円98.9%
20円96.5%


去年対比
4円83.3%
1円98.9%
20円117.3%


となっております。

この半年は下げないようなディフェンス購入だけで良かった


10月はパッとする機械もないため、営業力で差が出たところが多く、自力のある法人はシェアを上げている状況ですが、機械頼りの店舗は大きくシェアを下げた月でした。

11~12月の大きい機械投資があるため、10月は手を抜きがちだった印象をうけました。
ただ4円Pにおいては、8~9月と見ていても、そこそこの機械が出たとて、マーケットに影響が起きることも無く、店内移動でしかない状況があったのも事実で、ある機械を購入し稼働もよくシェアは上がっていても、全体アウトは下がり続けているという状況です。
この半年は下げないようなディフェンス購入だけで良かったという感想でした。

それでも買わなければならないのは機歴のためです。12月の機械を買うために、訳分からん機械を大量に買わされ、約束も守られることなく翻弄され続けている状況も続いています。

価格の相場も見るも無惨な状況で、50万の機械が1ヶ月も経たず1万円になるという大暴落になっています。

これは誰のせいなのでしょうか?

誰も欲しくない機械にも設定・装飾・販促


そもそも中古相場というのは、需要と供給の関係なので、稼働状況と正相関はあるものの絶対的ではありません。
誰も欲しくない機械というのも頷けますが、使い方に問題があったのではないか?というのも視野にいれる必要があります。

良い機械の大量導入には、装飾も販促もお金がかかっています。この機械に販促装飾をしっかりかけてる法人は皆無でしょう。
中小店舗でも某全国データよりも稼働が高い店舗の取り組みは、こういう機械であっても販促をします。「販売促進」つまり「遊技してもらうためのポイント」をしっかり出しています。

1/8192ありきの機械であることもしっかり伝えてあげていますか?実質ゴ◯ドだという言い方をして店内販促を準備して、ポイントをまとめると高単価ユーザーは遊技をしてくれています。

また、私はバラエティ戦略を取っているため、不人気機械に設定いれるのが大好きなので、そういうお店でも設定を使うとしっかり動きます。

設定を使うこともなく、「ク◯台」と呼ぶにはかわいそうですね。
広告宣伝規制が緩和されて以降「オススメ」と告知出来るようになりましたが実施しましたか?

機歴のために大量に買っているのにしてないんですよね。その姿勢がユーザーに伝わっているところもあります。
もちろんダメなものはダメなので、促進したとて稼働が2倍、3倍にはなりません。
それでも手放しでやれるほど業界も甘くないです。

販促費を上げ、粗利率を下げる流れ


長々と話してきましたが、正直今の機械の売り方は中小だけでなく大手もかなり苦戦をしております。
大暴落してる状況から資産価値1/50は10台買ってる法人と300台買ってる法人ではダメージは大きく違います。

そのため、今までは機械代をかけ高粗利率で行ってた企業も、付き合うメーカーを絞り、販促費を上げ、粗利率を下げる方針を取り、稼働貢献週を少しでも上げるように方針を変えられていく流れを取ってるところが多いです。
それだけ、今の機械の販売方法は両者の破滅へのカウントダウンとなるかと思います。

粗利率を下げるというのも平日に中間設定を使えとのことではなく、ピークや週末の一部で使うくらいです。
カバネリや北斗の稼働が落ち込んできたホールも増えてきています。

私はカバネリ、北斗を抜いてきていましたが、こういう時に出すようにしています。
今の北斗、カバネリが6,000枚程度しか動いてないならば早急に取り組む必要あります。

まどマギやバジがあるからと考えていても甘くて、客層が違うことと、そうは言ってもあと1年は残る機械だからです。
これらの元人気機械を頑張る時はピーク日以外に頑張るようにしています。

まだピークは着席するので、それ以外の休日から始めて、平日にも着手するようにしています。

機械のせいにし続けるのは簡単です。
それでも業界を生き残って行くには、その荒波をも乗りこなす必要があります。
2023年も多数の有名機械出てきますが、戦略を練り直したうえで迎えてくれればと思います。

このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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