これを執筆しているのはちょうど「L番長」の導入から8日目にあたる4月29日。同機の評価については、THINX-LAB.でまとめたのでそちらをご覧いただくとして、本稿では、このGW商戦前に満を持して増産された「eReゼロ」についてまとめることとする。

THINX-LAB.の記事はこちら

L番長4の評価はいかに？！気になるインサイトを放つあの機種。

本稿では、「P牙狼11」「L番長4」の導入後評価について分析を進めていく。また、気になるインサイトを放つ機種についてもまとめることとする。...

まずは「eReゼロ」が導入されて市場構造にどのような変化が生じたのかについて分析を進めることとする。

以下に、「プレイヤー創出量」をまとめた。



GW商戦の入り口での増産。良いタイミングだったと感じる。同機のプレイヤー創出量は7％まで上昇し、「シンエヴァ」を超えた。時期的な後押しがあったにせよ、導入から数ヶ月が経った機種がここまでプレイヤーを創出できたというファクトは評価できる。いよいよ、同機の「客数シェア」が競合店間の争いにおいてカギを握るレベルになったと考えておく必要がある。

一方、その影響を受けた機種という意味では、「シンエヴァ」「エヴァ15」の「エヴァシリーズ」がもろに影響を受けた。これについては、「回復するのか？」という文脈にしたがって判断を行う必要はあるが、それでいても「エヴァシリーズ」としては12％の規模を有しているので、戦略構想の中心にいることには変わりない。

とまれ、これまで数ヶ月の間、「ミドル機」の市場構造にあまり大きな変化は生じなかったが、「eReゼロ」の増産によってここまで変化が生じたことはマーケットインパクトが高かったとして評価できる。

では次に、同機を遊技しているプレイヤーの動向について分析を進めていくこととする。以下に、「遊技時間」をまとめた。



プレイヤーの創出量とは相反して遊技時間は極端に短くなった。
これは危険なインサイトとして読み取っておくべきである。

これまでは極端な話、供給不足の影響からほったらかしでも支持を集めることはできた。しかし、増台により需給バランスに変化が生じたため、プレイヤーは同一機種内でも別の台を選択できる環境へと変化した。したがって、“より整備が整っている台”を選択できるようになった。それにより、整備が悪い台だと別の台へ移動しやすくなってしまうので、粘らなくなるのは当然の動向として読み取れる。

つまり、これまで以上に慎重なコントロールが求められるフェーズに突入したということ。

慎重に事を進めていくことをお勧めしておきます。

■THINX-LAB.

https://www.thinx-lab.com/

株式会社シー・エフ・ワイ公式ラインでは
パチンコ業界セミナーや業界時流の情報等、パチンコ経営に役立つ情報を発信しています。
友達登録をぜひ、よろしくお願いします。