CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2021-07-07
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信
いつかは業績が好転すると思っていませんか?ダイレクトweb集客でピーク更新


緊急事態宣言が明け、東京以外に関しては陽性者数も2桁と落ち着きを取り戻しております。
高齢者の2回目の予防接種率も上がってきております。

ここで問題ですが、65歳以上の日本で一番の予防接種(2回目)がすすんでる県はどこでしょう?

答えは佐賀県です。次いで和歌山県ですね。
コロナウイルス予防接種を受けたという証の、ワクチンパスポートなるものの作成も急ぐとのことで、コロナウイルス対策に全力を尽くしている状況です。

しかし、佐賀県、和歌山県の客数データを見てみると一目瞭然ですが全国の昨年対比104%の回復に対して、101%,104%と戻ってきておりません。

頭のどこかで「予防接種を全員が受けたら」「平時に戻ったら」なんとかなると思ってませんか?

機械撤去はわずかに延期になるものの本質的に解決するものではなく、業績が下がったままの機械入替のため、キャッシュが残らず、全ての状況は待ってても悪くなる一方です。機種単体で見ても、パチンコの機種は好調ではあり、牙狼も客数比率10%前後の状況ではありますが、これ以上増えることは見込めません。

スロットは相変わらずの不調ではありますが、スロット業績の良い店舗はスロットの新台を買い揃えている状況があります。

新台のin枚数や、投資回収の観点からいうと散々たる状況で、一人当たり遊技時間が大幅に下がっています。それでも購入をし続けているという事実にライトユーザーが反応をして店舗に来店をしてくれています。

つまり、「機械が良くなれば」「ワクチン摂取がすすめば」「オリンピックが終われば」という外的要因ばかりを言い訳にし、「一人当たり生産性」「新しい広告宣伝」「オリジナル商品育成」といった取り組みを何もせず、内的要因を疑わない企業がどんどん衰退していくことになります。

もはや手遅れとなっている店舗も多々あるかと思いますが、飲食店などの他業種と違い、同じ業態でも投資すれば集客できるのがパチンコ業界なので、諦めないことが肝心です。

直近で業績が上がっている店舗事例を紹介します。

1.web集客でコロナ以降ピーク150人を超えなかった店舗


商圏客数が平時対比70%商圏で、時点も競合もすこぶる業績が悪かったエリアです。この店舗は、400台規模でコロナ以降で外部販促を大幅削減しておりました。

当然集客をしなきゃいけないので、ダイレクトweb集客の提案をしていたのですが、とある業者さんにお願いしてるとのことで保留。しかし2,3ヶ月経っても結果は出なかったです。

ここで、皆様に覚えておいていただきたいのは、このキーワードを言うだけで、代理店のレベルがわかります。「検索キーワードの上位を教えて」です。

これの上位を確認するだけで、どれだけ手の抜いてるweb広告かわかります。
話を戻しますが、このデータをチェックしたところ、ユーザーに届いてないことがわかったため、ダイレクトweb集客に変更を提案し、実施しました。

冗談かと思いますが、次のピークからコロナ以降一度もピーク人数150人を超えなかった店舗が超えました。

それも俗に言う「汚れ客」ではなく、良い客層でした。その時は大型新台入替もなく、年金支給日前でした。そのため、ダイレクトweb集客の効果以外は考えられませんでした。

この店舗が業績を上げるのに時間かかった要因は「やってるつもり」でした。皆様も心当たりがあるのではないでしょうか?

2.コロナで3番店→1番店になった店舗


コロナ以前は3番店でしたが、現状で1番店になった店舗です。
この店舗は今まで3番店なりの営業しかしてきませんでした。

新台は購入するけれど1機種2,3台、粗利率も17%前後。それでも重要な基幹店だったため、なんとかしたいとのことでした。ただギャンブル投資させることはせず、王道に最短で近づかせる戦略です。

きっかけは源さんミドルです。

去年4月に3台購入でしたが、6月には20台にしていました。8月には競合店増台を見据えて32台にまで増やし、年末には40台にしております。その商圏は、客数比率が全国マーケットととても類似しているエリアだったため、源さんミドル導入時から客数比率が15%に近づくことを予測して、最短で増台しにいきました。

パチンコ単体での集客は難しいため、ダイレクトweb集客で「スロット客と源さん客」を狙いにいき、源さん客と萌えパチとの相関性を利用して、萌えパチコーナーの作成を行いました。

この企業の成功要因は、「素直さ」でした。

当時の源さんをいち早く増台することを決め、やったこともないダイレクトweb集客を実施し、萌えパチコーナーを作成していくことをすぐに決められたことが一番でした。


いかがでしたか?
全ては話せておりませんが、成功の行動をまとめると、

  1. ① まだ誰もやっていないことをいち早くやる
  2. ② 良いとわかったことはすぐにやり続ける
  3. ③ 否定的にいかずまずは手を動かす

だと思います。

今の状況で、まだ投資の時期ではないという判断は間違いではありません。
ただ、仕掛けなければいけないです。

外部環境を理由にそのまま時期でないを言い訳にし続けてると、投資をする費用すらもなくなることになります。
まずは、販促費の掛け方から変えてみると良いかと思います。
このコラムを書いたのは
株式会社船井総合研究所
アミューズメント支援部
シニア経営コンサルタント
パチンコグループマネージャー   渡邊 龍信

国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。
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