CFY COLUMN
シー・エフ・ワイ コラム
2020-10-21
執行役員COO
株式会社シー・エフ・ワイ   小川 鉄雄
撤去機と習慣化


皆様初めまして。株式会社シー・エフ・ワイのコラム担当の小川です。

今回は「撤去機と習慣化」と題して撤去機が与える影響に関して少し考えてみました。
自粛が明けてから徐々に進みだした旧規則機の撤去ですが、11月にはついにミリオンゴッド神々の凱旋をはじめ、戦国コレクション2、ゴッドイーター、アラジンAⅡ、プレミアムビンゴと約70,000台の撤去が控えている状態です。

私の営業先では、撤去した後の機械についてどうしようと言う声を多く頂きます。もちろん稼働の主軸である凱旋が外れる事のデメリットが多く、メリットになる点は皆無である事は間違いないです。各所からも、凱旋に替わる機械はないと私の耳にも良く入ってきます。これらの機械が撤去される事で、売上が落ちるのは間違いありません。が、どんなに足掻いても撤去の期限が伸びる訳でありません。それよりもこれらが外れる事により、コロナの自粛明けで戻ってきたお客様が再び離反してしまう事の方が怖い様に思えます。

しかも、撤去されるのが11月で、12月の出費に向けて消費が落ち込むタイミングな事もあり、販促の仕方を間違えると、撤去前の盛り上がりを見せずそのまま12月を向かえる、なんて事もあり得ます。
今月に関しては年金支給のタイミングでまだ稼働がそれなりには見込めるかとは思いますが、11月に関しては例年もれなく稼働が落ち込むタイミングです。パチンコはルパンやとある魔術の禁書目録などの注目機種はあれど、スロットに関しては個人的にはモンハンぐらいで他はなんとも言えない機種が多い様に感じます。
販促に関しては、どうしても新台や増台の訴求・配置変更等のアピールが多くなりがちですが、撤去機の事前案内も可能な地域では効果的だと思ってます。一時期は実施している店舗さんも見受けられましたが、コロナ明けからはあまり見かけなくなってしまいました。今一度、撤去機に関しての販促もご検討いただくと良いかもしれません。

そしてここからは「習慣化」のお話です。
私の営業先ではコロナ明けでのお客様の戻り率としては概ね7~8割程度と聞きます。一時期に比べマシな状況にはなってきましたが、まだまだ元通りとは言い難い状況で、残りのお客様に如何にして戻って来ていただくかが課題の一つであると考えます。
戻っていないお客様の中には、コロナを懸念されている方もいらっしゃるかと思います。しかしながら、一部、パチンコやスロットが「習慣化」していたお客様が、コロナ休業中に「習慣」でなくなってしまったのではないかと感じています。
自粛期間中に打ちたくても打てなかったお客様が、別の趣味の時間にウェイトを増やした事で来店の機会が薄れていってしまい、パチンコ・スロットが「非習慣化」した可能性もあるのではないでしょうか。またこの「非習慣化」した年齢層は中年層と私は睨んでおります。
年配層は比較的新しい趣味への挑戦は億劫なものです。年配層に関してはコロナを純粋に懸念しての来店頻度の低下と考えております。パソコンが使える私の祖父に、お盆帰省が出来ないのでZOOMを教えようと思ったのですが、四苦八苦して断念させられました(笑)
若年層に至っては私自身が遊びに行くホールではそこまでシェアが減った様には感じませんでした。
と、すると比較的アクティブな中年層が新しい趣味を見つけてるのでは無いかと睨んでいます。

そこで、コロナ期間中に業績が伸びて継続的な趣味嗜好に関連した カテゴリーに向けて、 WEBのプロモーションをかけてみては如何でしょうか。
例えばGoogleやYahoo!などのディスプレイ広告であったりも手法の1つです。関連性の高いワードを設定する事により検索履歴から関連性の高いお客様へ広告を出稿する事が出来ます。広告の予算を単純に削ってしまうホールさんも多いですが、ただ削るのではなく使う場所を見極めて自店のお客様にあったメディアを使い再度「習慣化」に向けたアプローチを実施することをオススメします。
またこの撤去自体も気が付かない内になくなったのでは「習慣化」に戻るきっかけすら無くなってしまうかもしれません。
4号機から5号機の際も純粋なスペックダウンで離れたお客様も多かったのですが「習慣化」したお客様も多く残っていただけました。必ずスペックダウンをしても「習慣」で遊び続けて頂けるお客様もいらっしゃるはずなので、この11月の撤去を機に今一度

「習慣化」=「ファン化」

していただくために販促を行って行きましょう。

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このコラムを書いたのは
執行役員COO
株式会社シー・エフ・ワイ   小川 鉄雄

茨城県水戸市出身
パチンコ業界歴20年。
パチンコ店にて11年間ホール運営を経験し、幹部職として特に販促プロモーション現場にて活躍。
株式会社シー・エフ・ワイ入社後は、営業プレイヤー時代に顧客数0の状態から新規顧客を開拓し、グランドオープン案件を多数獲得。単月で当時の最高売上の4000万超を叩き出す。
その後は、広告事業本部を統括する本部長として5期連続増収増益を達成。
現在は執行役員COOとして、事業がパチンコ業界に貢献できるようシー・エフ・ワイを牽引し、セミナー企画や販促提案に奮闘している。
「経営者の思いが現場に伝わらない」「業界や社会の変化についていけない」「息子への事業継承」といった、経営者が抱える課題や悩みの相談にのることも多く、自身の業界経験を活かし、経営者と現場を繋ぐことによって、経営者の思いを実現している。